第七十二話 四つ目の神その九
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「おもろい筈がないわ」
「そやね」
「そや」
まことにというのだ。
「ネット、ユーチューブの方がや」
「笑えるね」
「お笑いはな、それで作る方も」
「おもろないとな」
そうでなければというのだ。
「とてもな」
「誰も観ないで」
「そや、まして不快なチャンネルなんてな」
「テレビではよおあるけど」
「もう観んわ」
中里は言い切った。
「誰もな」
「そやね」
「そやからもうな」
「テレビは観ることないね」
「おもろかったらな」
それならというのだ。
「テレビも観るわ」
「そやね」
「それであの三人もな」
「お笑い好きで」
「茶目っ気もあるさかいな」
プライベートではそうであってというのだ。
「言わへんわ」
「いけずやなくて」
「見てのお楽しみってな」
「やってるね」
「ほな見るか」
それならとだ、中里は言った。
「これから」
「ああ、踏破してな」
そしてとだ、芥川も言ってきた。
「そうしてな」
「それでやね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「見るで」
「あの三人の言う通り」
「そうするで、ただな」
芥川はやや眉を顰めさせて話した。
「あの三人には機会見てな」
「それでやな」
「やり返すか」
「僕等の茶目っ気でか」
「そうするか」
こう言うのだった。
「何かしらでな」
「それが筋やな、目には目でな」
「茶目っ気には茶目っ気でな」
「それで返すんやな」
「そうするもんやろ、ただ暴力に暴力はな」
芥川はこの件には眉を曇らせて話した。
「あかん、暴力には法や」
「それで対するべきやな」
「暴力は否定されるもんや」
「世の中にとってはな」
「それでや」
「暴力には暴力で向かわんな」
「やられたらやり返せでもな」
そうした考えで行動してもというのだ。
「暴力にはや」
「法やな」
「それで対するんや、暴力は秩序を乱すもんやからな」
「政としては否定せんとな」
「世の中が乱れる、法治でこそや」
そうであってこそというのだ。
「世の中は収まる、そやからな」
「暴力に法やな」
「巷におるヤクザ屋さんや暴力教師もな」
芥川は起きた世界のことも含めて話した、アウトローの世界と同じだけ学校の教師も暴力が蔓延していることも話したのだ。
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