第41話
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なるような事をするつもりはありません。」
「私も同じね。………まあ、ユエファはむしろ望む所でしょうけど。」
「マティは私を何だと思っているのよ……確かに役者だった私にはパレードの参加とかに抵抗はないけど、復帰するとしたら今までお世話になった華劇場と決めているから、私もそのつもりはないわよ。」
中年男の提案にアニエスは驚き、意味がわかっていないフェリは首を傾げ、アーロンが呆れた表情で中年男を見つめ、メイヴィスレインと共に静かな表情で断りの答えを口にしたマルティーナはユエファに視線を向け、視線を向けられたユエファは苦笑しながら答えた。
「ほう、君も画面映えしそうじゃな!正直オトコは足りてるんじゃが………花はいくらあってもいい――――――いっそ女装して参加するのはどうじゃ!?」
一方アーロンに見つめられた中年男はアーロンにある提案をした。
「なんか言い出してるし…………」
「ハン、別に慣れてるからいいが、なるほどアンタが…………」
「ああ――――――サルバトーレ・ゴッチ監督だ。」
中年男――――――ゴッチ監督の提案にジュディスが呆れている中ゴッチ監督の事を思い出したアーロンの言葉の続きをヴァンが答えた。
「あ…………!『ゴールデンブラッド』の…………!」
「サルバッド映画祭の演出全般も手掛けられているという…………」
「ワハハ、映画祭に来るからにはさすがにワシの顔くらいは知っとるか!」
ヴァンから自分jの名前を聞いてそれぞれ自身を知っている様子のフェリとアニエスの様子を見たゴッチ監督は豪快に笑った。
「ええ、『ゴールデンブラッド』も拝見させてもらいましたよ。…………観客を裏切らない怒涛の展開にあざとさも隠しもしねぇカメラワーク。そのうち観客は主人公を通じてクライマックスで”ある境地”に至る――――――テーマは、そうだな…………『抑圧からの解放と生命への賛歌』かな?」
「…………!」
「ほう…………若いの、誰だか知らんが見所があるのう!まさにその通り――――――主人公ゾーイを通じて抑圧された人間性とエロスの解放をじゃなあ!」
ヴァンの感想と推測にジュディスが目を見開いて驚いている中ヴァンを感心した様子で見つめたゴッチ監督は力強く自分の主張を語り始めたが
「ストップ、ストーップ」
「監督、そのくらいで…………」
ジュディスが声を上げ、ニナが困った表情で指摘してそれぞれゴッチ監督の主張を中断させた。
「ふむ、そこまでわかってるということは”フォクシーパレード”の真価もわかるじゃろう。詳細は言えんが、ジュディス君たちを始めとする女優にモデル、ダンサーの数々を集めてじゃな!思いっきりド派手な演出で映画祭開幕を彩るんじゃ!…………ま、一応オト
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ