第41話
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「…………確かにもめごとが起きやすい”息吹”のようなものを感じましたね。」
「実際それに気づいているのか、遊撃士も町中を頻繁に巡回していたわね。」
「ええ…………何故かはわかりませんが。今回の依頼にも、もしかしたら関係しているかもしれません。」
「…………なるほど…………」
「……………………」
アーロンやフェリ、マルティーナとアニエスの話を聞いたニナが納得している中ジュディスは黙り込んでいた。
「―――――あくまで序の口だ。”匂い”を嗅ぎ回る意味ではな。そこらへんはギルドあたりにも引けを取るつもりはねぇぜ?」
「ふふ…………どうですか、先輩?」
ヴァンのジュディスへの確認に続くようにニナは微笑みながらジュディスに確認した。
「ああもう―――――そこまでキッチリロケハンした相手に文句はないわよ!正直、そこまで期待はしてないけど改めてニナと共同依頼をさせてもらうわ。せいぜい成果を出してみてちょうだい。――――――ただし女の子は諸々気を付けること!荒事もだけど歓楽街の方は治安とか色々と教育にも悪いから。ああ、男共はどうでもいいけど。」
「ハッ、言ってろ。」
「教育に………?」
「まあ、カジノも含めてアニエスやフェリには教育が悪い部分があるものね。」
「あはは………………はい、気を付けますので。」
ジュディスの忠告にアーロンが鼻を鳴らし、首を傾げたフェリにユエファは苦笑しながら指摘し、アニエスは苦笑しながら頷いた。
「ワハハ、何やら盛り上がっているようじゃな!ハロハロー、ジュディス君!ニナちゃんも元気そうで何よりじゃ!」
その時脂ぎった中年男が豪快に笑いながら部屋に入ってきてジュディスとニナに声をかけた。
「え…………」
「アンタは…………」
「か、監督………!?」
「って、何いきなり乱入してきてるんですか!?」
中年男の登場にアニエスが呆け、ヴァンが目を丸くするとニナとジュディスはそれぞれ驚きの声を上げた。
「君たちが到着したと聞いていてもたってもいられなくてな!ワシと君らの付き合いだ。今更遠慮なんて無用じゃろうっ?むむ、なんだ君らは――――――少々若いが、よく見れば磨けば光りそうな子たちじゃないかっ!おおっ!?それにそちらの女性達はまさか………”天使”!?”天使”であることに加えてその容姿ならば、すぐにでも光る者達じゃないかっ!どうじゃ、ワシの”フォクシーパレード”に参加してみないかねっ!?」
アニエス達を見回した中年男は興味ありげな様子でアニエス達にある誘いをした。
「ええっ………!?」
「ぱれーど………?」
「なんだこの脂ギッシュなオヤジは…………」
「…………自ら見世物に
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