第三百五十五話 三人と五洲その十四
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「戦っていこな」
「ええ」
デリーロは同意して頷いた。
「ほなね」
「そうしてな」
「戦っていきましょう」
「そしてな」
ガーランドはさらに話した。
「トウェインさん達が攻めて来るなら」
「その街の守りを堅固にしてな」
「一般市民は避難させる」
「そうさせもな」
「していくわね」
「少なくとも城壁の傍からは」
攻撃を受けて戦に巻き込まれることが危惧される場所からはというのだ。
「離れる様にや」
「することね」
「そうしていかへんとな」
「犠牲が出るから」
「復活出来てもな」
この世界ではというのだ。
「痛いわ」
「そうなのよね、痛みはね」
「あるらしいな」
「復活出来てもね」
「この世界寿命やないと魂からでも復活出来るが」
それでもとだ、ガーランドは話した。
「しかしな」
「それでもね」
「そや、復活の際な」
「物凄く痛くて」
「苦しいらしいな」
「生き返るってことはそれだけのリスクがあるってことね」
デリーロは達観した様に述べた。
「やっぱり」
「ああ、生き返ることが出来てもな」
「ただ何のリスクもなくて」
「復活出来るなんてな」
「そんな虫のいいお話はないわね」
「そういうことやな」
「それぞれの定められた寿命まで生きられることはええことでも」
例え死んでも復活出来てもというのだ。
「何もなくね」
「生きられるなんてな」
「ないわね、そやからね」
「出来るだけ死なんことや」
「ええ、戦になれば」
「将兵達にも犠牲を出さん様にして」
そうしてというのだ。
「間違っても民はな」
「巻き込まへん様にしましょう」
「そやな」
「あたし達としてはね、しかしトウェインさんは六将星のお一人で」
デリーロはここで彼のことを話した、最早戦になることは避けられないことを実感してそれで言ったのだ。
「その勢力もね」
「二十州を領有してるな」
「ホイットマンちゃん達も仲間にしてね」
「星の子も八人よ」
「こっちの劣勢は明らかや」
「ええ、多分軍は普通に百万はね」
それだけの規模はというのだ。
「普通によ」
「向かわせてくるな」
「装備も起きた世界で言うと二次大戦のレベルで」
「剣や鎧兜は鋼鉄や」
「数も多くてね」
そうであってというのだ。
「かなり強いわ」
「そうね」
「こっちはやっと水軍を整えたわ」
苦い顔でだ、ガーランドは話した。
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