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夢幻水滸伝
第三百五十五話 三人と五洲その九

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「購入するわ」
「そうですか」
「製造を依頼してね」
「そうしますね」
「ええ、ただその軍艦は」
 デリーロは微妙な顔になった、そして仲間達に話した。
「メルヴィルさんやトウェインさん達の軍艦とはね」
「質が落ちるか」
「そうなりますか」
「ええ、これは兵器全体がそうだけれどね」 
 軍艦だけでなくというのだ。
「一次大戦レベルでね」
「あちらは二次大戦レベルやな」 
 ガーランドは確かな声で応えた。
「全くちゃうな」
「ええ、けれどあたし達はまだ技術はね」
「進歩が遅れてるな」
「他の国と比べるとかなりやけど」 
 それでもというのだ。
「メルヴィルさんやトウェインさんの勢力と比べると」
「かなり落ちるな」
「そうよ、けれどね」
 それでもというのだった。
「ベストを尽くす」
「そのことは絶対やからな」
「今持てるもので最高レベルの兵器をね」
「揃えるべきやな」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「あたしとしてはね」
「最高レベルの軍艦をやな」
「購入するわ」
「そうしますか」
「そしてね」 
 それでというのだった。
「海を守るわよ、あと川もですね」
「守るな」
「これまで以上にね」
「そうしてくな」
「そう、国防をね」
 それをというのだ。
「充実させていく中で」
「水軍もやな」
「増強していくわ」
 デリーロは強い声でィ他t、そして実際に彼等が持てる中で最新鋭と言っていい軍艦の製造を依頼し購入していった。
 そうしていってだった、ルイジアナ州とアーカンソー州を完全に掌握し内政を整えていったがその中でだった。
 内政も進めた、勢力は日増しに豊かで強くなったが。
 アメリカ全体を見てだ、オコナーは言った。
「東部はメルヴィルさんの勢力となりそうですね」
「そやな」
 ガーランドはまさにと応えた。
「もうあの人でな」
「決まりですね」
「そうなってきたな」
「はい、そして西部ですが」
 ガーランドにこの地域のことも話した。
「ミシシッピー川以西の」
「おらっち達もそこに入るな」
「その西部はですが」
「おらっち達の勢力とな」
「はい、そこにです」 
 さらにというのだ。
「トウェインさんの勢力もです」
「ある、そしてそのトウェインさんの勢力がな」
「二十州を掌握し」
 そうした状況でというのだ。
「五洲の我々とです」
「二分されてるな」
「トウェインさんは明らかにです」
 オコナーは自分が見た彼の考えを話した。
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