第百六十話
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第百六十話 下着のデザイン
カーミラは朝食の後で薔薇の香りがする風呂に入りそれから下着と絹のネグリジェを着て天幕付きのベッドに入ってから言った。
「ネグリジェの下のね」
「下着がですね」
「カーミラ様はお好きですね」
「今の下着が」
「ブラジャーも好きでね」
こちらのデザインもというのだ。
「特にね」
「ショーツですね」
「そちらのデザインがお好きですね」
「左様ですね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「あの前の部分のカットがね」
「今で言うと水着ですね」
「ビキニですね」
「むしろビキニが下着ですね」
「そう言っていいですね」
「どちらも好きも」
下着もビキニもというのだ。
「両方ね、それでショーツのね」
「あのデザインがお好きで」
「今は集められていますね」
「そうもされていますね」
「下着集めも趣味になったわ」
そうなったというのだ。
「今の私はね」
「左様ですね」
「そうなりましたね」
「今のご主人様は」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「昔のあの今で言う半ズボンの様な」
「そうした下着はですね」
「もう穿いておられないですね」
「そうされていますね」
「今のデザインのものよ。ただね」
カーミラはこうも言った。
「ティーバッグはね」
「お好きでないですね」
「ああしたデザインは」
「だから持っておられないですね」
「こだわっているから」
下着のデザインにはというのだ。
「それでよ」
「はい、それではです」
「これからもそうした下着をお着け下さい」
「そうしてお楽しみ下さい」
「そうしていくわ」
笑顔で応えてだった。
カーミラは目を閉じた、そして深い眠りに入ったのだった。
第百六十話 完
2024・4・21
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