第十八章
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「元太さんに連絡が来るわね」
「その流れよね」
「間違いなくね」
「なら話が早くないか?」
バイスはここまでの話を聞いて身振りを交えて言った。
「パパさんに連絡が来たら俺っち達がそこに行けば」
「スサノオが仕掛けているんだ」
「この前デザイアグランプリとかあったよな」
五十嵐大二に応えた。
「それでな」
「あの時の様にか」
「というかデザイアグランプリをそのまま」
バイスは大二にさらに話した。
「するんじゃね?」
「そうなるか」
「俺っちが思うに」
「そんな単純かな」
牛島光はバイスの言葉に首を傾げさせて疑問を呈した。
「果たして」
「あれっ、違うか?」
「そうじゃないかな」
「いや、案外真実かも知れないな」
カゲロウが言ってきた。
「これはな」
「僕達が呼ばれて行けば」
「そこでわかる」
「僕達が今回何をすべきか」
「間違いなく戦うことになる」
確信を以てだ、カゲロウは言った。
「スサノオとな」
「それは避けられない」
門田ヒロミは確信を以て断言した。
「俺達はまた戦うことになる」
「スサノオと」
「そうだ」
五十嵐にその通りだと答えた。
「だからだ」
「今はだね」
「俺達は待つことだ」
「スサノオが仕掛けて来る時を」
「そして仕掛けて来ればな」
その時はというのだ。
「いいな」
「うん、父さんが英寿から連絡を受ければ」
五十嵐はそれならという口調で応えた。
「その時にね」
「行くことだ」
「そうしようね」
こう話してだ、そしてだった。
悪魔のライダー達は決意を定めた、その時に五十嵐家の母である五十嵐幸実がこんなことを言った。
「前から思っていたけれど」
「母さん、どうしたの?」
「何かあったの?」
すぐにさくらとラブコフが問うた。
「それで」
「思っていたって」
「いえ、スサノオって本当に私達を見たいのね」
こう娘と娘の友人に答えた。
「人間をね」
「それはね」
「確かに」
さくらもラブコフも頷いた。
「言われてみれば」
「そうよね」
「人間を滅ぼすとか世界征服じゃなくて」
「かなり露骨に、だよな」
五十嵐も言ってきた。
「俺達を見たいってわかるな」
「人間をね」
「そうだよな」
「デザイアグランプリだって」
「一緒だな」
「そうよね」
「間違いないな」
狩崎は左手を自分の顔の横にやってポーズを決めたうえで話した。
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