第二十二話 焼肉を食べてその十二
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「この地球でね」
「お互いやっていくか」
「そうしていって」
「地球の食べもの食っていくか」
「それぞれの星の違いも知りたいわ」
「普通に会話は出来てるしな」
ガストは自分でホルモンを焼いて食べて冷えたビールを一気に飲んでそれからまた言ったのだった。
「文字も変わらないんじゃないか」
「これ読めるかしら」
大治は自分のスマートフォンで日本語の文章を出してガストに見せて尋ねた。
「そうだったら問題ないけれど」
「ああ、焼肉食べ放題だな」
ガストは実際に読んで答えた。
「そう書いてあるな」
「これが読めるならね」
「問題ないか」
「日本語読めるならね」
「それならだな」
「少なくとも日本は問題ないわ」
そうだというのだ。
「何処でも行けるわ」
「そうなんだな」
「私達の国にはね」
「我々の文字も読めるか」
カニスカは今度は自分達の星の言語の文字を出して問うた。
「こちらは」
「不思議だな、読める」
こう答えたのは犬塚だった。
「俺達にもな」
「そうなのか」
「どういう訳かな、これはだ」
犬塚はカニスカが自分のスマートフォンにそっくりのものに出した文字を読みつつそうして言ったのだった。
「ローマ字か」
「そうだな、これってな」
チケットはホルモンを食べつつ読んでいる犬塚に話した。
「ローマ字だよな」
「ああ、アルファベットだな」
「多少崩れてるけれどな」
「だから読もうと思えばな」
そうしようとすると、というのだ。
「もうな」
「読めるな」
「ああ、普通と言えば普通にな」
それこそというのだ。
「読めるな」
「そうだよな」
「凄いな、何か」
「全くだよな」
「これは思ったより普通に相互理解出来るかな」
伊賀崎父もその文字を読みつつ話した。
「お互いでね」
「そうですね」
モルフォーニャが応えた。
「言われてみれば」
「普通にやり取りも出来てるしね」
「それならですよね」
「うん、ただ皆王様と側近だけれど」
伊賀崎父はビールを飲みながら話した。
「偉そうな感じしないね」
「偉そうですか」
「うん、別にね」
「偉そうにしても何にもならないですよね」
モルフォーニャはカルピスサワーを飲んでから応えた。
「別に」
「そう言われるとね」
「ですから別に」
これといってというのだ。
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