第二十二話 焼肉を食べてその八
[8]前話 [2]次話
「私達はどうにもならないかと」
「僕達もなんだ」
「全員いないと駄目なの」
「一人一人は何でもありません」
大した力はないというのだ。
「ですから」
「それでなんだ」
「私達全員がいないとなの」
「はい」
まさにというのだ。
「本来の力を出せません」
「僕達の誰が欠けても」
「そうなのね」
「それ皆同じだよ」
高尾は風花にカルピスサワーを差し出しつつ話した。
「どのチームもね」
「有り難うございます」
「いやいや」
風花のお礼にも応えつつ話した。
「それで言うけれど」
「どのチームも同じですか」
「誰が一人いなかったら」
そうなればというのだ。
「もうそれでね」
「本来の力を出せないですか」
「戦力として考えると半分以下にね」
そこまでというのだ。
「落ちるよ、けれど皆いたら」
「本来の力を出せますか」
「時として本来以上の」
ステーキ肉を焼いて食べつつ話した。
「それ以上のね」
「力を出して」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「戦えるよ」
「そうですか」
「だからね」
それでというのだ。
「僕達はね」
「皆揃ってこそですか」
「そうしてこそね」
まさにというのだ。
「価値があるんだ」
「一人でもいなくなると駄目ですね」
「そうだよ」
「その通りだよ」
ハスティーは高尾の言葉に頷いて言ってきた。
「やっぱりね」
「皆いないとだね」
「それぞれの戦隊が」
「お話にならないね」
「戦って来てわかったよ」
ハスティーにしてもというのだ。
「僕も」
「そうそう、経験を積むとね」
「わかるね」
「何かとね」
「それでそうしたこともわかって」
「今もだね」
「一緒にだよ」
キングオージャーの仲間達を観つつ話した。
「やっていってるよ」
「そうそう、僕達はね」
「一人一人の力は限られていて」
「何でもないけれど」
こう言っていい程度だがというのだ。
「けれどね」
「皆がいたら」
「そうしたらだよ」
「本来以上の力を出せて」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「やっていけるんだ」
「苦難も乗り越えられるね」
「そうだよ」
まさにとだ、ハスティーに笑顔で話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ