第二十二話 焼肉を食べてその七
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「もうな」
「そうですよね」
「何かとな」
それこそというのだ。
「熱くな」
「語るんですよ」
「言うんじゃなくてな」
「そうですから」
だからだというのだ。
「お鍋を食べますと」
「奉行だな」
「そうなります」
「そうした人って絶対いますよね」
渡嘉敷が言ってきた。
「何人か集まると」
「ああ、そうだな」
陣は渡嘉敷の言葉にも頷いた。
「どうしてもな」
「そうした人がいまして」
「仕切るよな」
「そうなんですよね」
「何かチームでね」
鬼頭はただひたすらという感じで色々な種類の肉を口に入れて食べつつ話に入って来た、凄まじい食欲である。
「一人はね」
「そんな人いるよね」
「タイプは違ってもね」
「不思議とね」
「うちだとね」
松尾はニンニンジャーの一人として話した。
「そうした人は」
「うん、わかるよ」
「誰かね」
「私ですね」
百地が赤ワインを飲みつつ言ってきた。
「その人は」
「まあそれは」
「いえ、事実ですから」
怒っていない言葉だった。
「構いません」
「そう言ってくれるんだ」
「そうした人も必要ですから」
「そういえば」
「はい、何かあれば」
その時はというのだ。
「まとめる人が必要ですね」
「そうだよね」
「私達はです」
ニンニンジャーはというと。
「天晴さんがリーダーで」
「霞さんが言うならサブリーダー、参謀だね」
「その役割ですから」
自分でこのことをわかっているからだというのだ。
「そうしたこともです」
「してくれるんだ、ただ霞さん言うけれど」
松尾はこうも言った。
「しっかりしていて厳しくないし僕達のことも考えてくれているから」
「いいのですね」
「うん、というか霞さんがいないと」
さもないと、というのだ。
「うちよくないよね」
「ニンニンジャーってそうよね」
風花も言ってきた。
「今はお祖父ちゃんもいないし余計にね」
「そうだよね」
「お兄ちゃんは引っ張るタイプで」
「まとめる、作戦を考えるとかは」
「するタイプじゃないから」
だからだというのだ。
「霞さんがいないとね」
「駄目よね」
「そうだよね」
「いえ、六人いませんと」
その百地が言うにはだった。
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