第二十二話 焼肉を食べてその六
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「他にも何かとだ」
「食べるものね」
「そして飲むことだ」
ホルモンを食べてから焼肉を飲んで言うのだった。
「まさにな」
「その通りね」
「そしてだ」
朝加はさらに言った。
「食う肉もな」
「色々食べることね」
「こうしてな」
今度はハツを食べて言った。
「レバーもいいぞ」
「何か凄いだこだわりね」
「好きだからな」
結月に明るい顔で話した。
「本当にな」
「だからなのね」
「こだわりがあると言うとな」
「事実なのね」
「否定しない」
「どうしてもこだわりって出来るからな」
陣も言うことだった。
「焼肉にしてもな」
「好きだからな」
「その人なりでな」
「そうだな」
「ああ、ただあんたのこだわりはな」
陣はここで少し苦笑いになった、そのうえで朝加に言った。
「また凄いな」
「そうか」
「随分とな」
こう言っていいまでにというのだ。
「こだわりがあるな」
「そうか」
「ああ、焼肉についてな」
「全体的にね」
モネも言ってきた。
「そう言えるわね」
「聞いているとな」
「どうしてもね」
「否定しない」
朝加自身こう返す。
「俺は確かにだ」
「焼肉についてこだわりがあってか」
「それに基づいて食べてるのね」
「いつもこうだ」
「先輩結構いじょうにこだわるんですよ」
陽川も言ってきた。
「食べることについても」
「そうよね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「焼肉もです」
「こうなのね」
「いつもです、お鍋の時も」
こちらの料理を食べる時もというのだ。
「何かとなんです」
「鍋奉行かしら」
「はい」
モネにその通りだと答えた。
「そうなんです」
「やっぱりそうなのね」
「何かと」
「そうだろうな」
陣は朝加が鍋奉行と聞いて納得して頷いた。
「見ているととな」
「わかりますよね」
「ああ」
そうだというのだ。
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