第二十二話 焼肉を食べてその五
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「肉には」
「そうだろ、だからな」
「焼肉の時はか」
「ああ、キムチやナムルでな」
「野菜を採るか」
「肉ばかりじゃ駄目だ」
朝加は強く生真面目な声で言い切った。
「食うならたっぷりでだ」
「栄養バランスもよくだな」
「そうして食わないと駄目だからな」
それ故にというのだ。
「本当にな」
「野菜も食わないとな」
「それに口飽きするな」
トウが言ってきた。
「肉ばかりだと」
「そうだろ、だから合間にな」
「空を食うそれのな」
「そうしたものを食うんだ」
キムチやナムルをというのだ。
「いい刺激、口なおしにもなるんだ」
「だからそうしたものを食うべきだな」
「お酒にも合うんだ」
朝加は日本酒も飲んだ、それからまた言った。
「だからな」
「キムチやナムルだな」
「焼肉の時はな」
「そういうことだな」
「ああ、皆もそうしたものを食うんだ」
キムチやナムルをというのだ。
「いいビタミン補給にもなるぞ」
「そうね、ただね」
アスナはそのナムル、もやしのそれを食べつつ言った。傍には大根のキムチや菊菜のナムルもある。
「スープもあるわね」
「若布のスープだな」
「あれもいいわね」
「焼肉の時はな」
「そうよね」
「あのスープもいい」
朝加はまさにと答えた。
「実に美味い、それにだ」
「それに?」
「冷麺もいいな」
「ああ、麺類もね」
「最後はな」
焼肉を食べてというのだ。
「あれだ」
「〆ね」
「そうだ」
「あの冷麺って特別だね」
アイスガロンは冷麺についてこう言った。
「コシが凄くてね」
「それがいいな」
「俺好きだよあの冷麺」
「気が合うな、俺もだ」
「じゃあ最後はね」
「冷麺だ」
「デザートもあるでしょ」
こう言ったのはウルシェードだった。
「アイスクリームがね」
「いいな」
「そうよね」
「焼肉は肉だけじゃない」
朝加は強いこだわりも見せて語った。
「他のものもだ」
「食べるべきね」
「肉がメインだがな」
それと共にというのだ。
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