第二十二話 焼肉を食べてその三
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「好きなんだ」
「そうですか」
「俺今最高の気持ちだよ」
「私も好きになりそうです」
「それは何よりだよ」
「お酒はです」
モルフォーニャはウイスキーをストレートで飲みつつ言った、当然肉も食べていてそれでこう言うのだった。
「強いお酒が好きですね、私は」
「あれっ、これウイスキーだよね」
ラッキューロはこのことに気付いた。
「このお酒強いよ」
「だから強いのがいいのよ」
「そうなんだ」
「私の国って寒いから」
ラッキューロにだからだと話した。
「強いお酒でないとね」
「あっ、身体が温まらないんだ」
「だからね」
それでというのだ。
「お酒はね」
「君は強いのがいいんだ」
「うん、あとね」
「あと?」
「君ぬいぐるみみたいでいいね」
ラッキューロの外見を見つつ話した。
「可愛いだよ」
「そう言ってくれるんだ」
「ぬいぐるみにならない?」
モルフォーニャは笑ってこうも言った。
「これから」
「いや、僕はこのままでいいよ」
「いいの?」
「ぬいぐるみになったら漫画とか読めないよね」
焼肉を食べつつ言った。
「だからね」
「いいのね」
「そうだよ」
「そういうことね」
「だからね」
それでというのだ。
「今はこうして一緒にね」
「ウイスキー飲む?」
「お酒なら甘いのがいいよ」
「ウイスキーはいいのね」
「強いお酒はいいよ」
こう言ってゼンマイも食べた、そうしてそのうえでカシスオレンジを飲んだ。そしてモルフォーニャにあらためて言った。
「僕お菓子も好きだし」
「私もだけれどね」
「お菓子だと」
カニスカが話に入って来た。
「後で貰う」
「あれっ、カニスカさんお菓子好き?」
「実はそうなのよ」
いつも傍にいる者としてだ、モルフォーニャが答えた。
「毎日ね」
「お菓子食べてるんだ」
「甘党でね」
「意外かな、いや」
「案外意外じゃないよ」
伊賀崎父が言ってきた。
「人の好みはそれぞれでね」
「意外とかはないんだ」
「外見と科雰囲気では判断出来ないよ」
こうラッキューロに話した。
「好みはね」
「お菓子が好きでもなんだ」
「誰がそうでもね」
「このお店はデザートも充実していますね」
クロダはメニューをチェックして話した。
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