兄よりも父になりたかった
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対しての貯蓄はしていたそうです。
その後の結婚だったので、生活するくらいは大丈夫だそうなんですが……最近、息子への仕送りをしなくても良くなり、その分余裕が出来たそうなんですが、って所まで聞き出して夫家族から沈黙が発生してしまいました。一体何の問題が!?
長い沈黙に堪えられなくなったのはお義父さま。
深く大きい溜息を吐いて、自身の悪い癖を語ってくれました。
その悪い癖と言うのが……
『小説家になりたい!』
だ……そうです。
つまりお義父さまは何時までも小さな村で郵便配達をしてないで、物書きになって世の中に名前を轟かせたいそうです。
私は問題無いと思うんですけど、夫家族には問題みたいですね。
申し訳ないけど訊いてしまいました……一体何が問題なのか?
貧乏のドン底で働きもせずに誰からも評価されてないモノを書いていて、夫やお義母さまを苦しめているってのなら、私も問題視しますけども……
でも、ある意味だから困っているって事なんですよね。
如何言う事かと言いますれば、現状夫は宮廷画家として+漫画家として、それなりの収入を得ています。
宮廷画家の収入だけで、ほぼ学費は賄えてるらしわ。
更に、始まったばかりで手探り感はあるけど国内大手の新聞社と契約し、実験的ではあるけども漫画というモノを掲載してるのだ……
その収入で赤字企業を運営している妻を養う事も出来ている。
今までお義母さまは苦労してきたのでしょうから、息子が頑張って金銭面だけでも支えてあげれば良いのではないだろうか?
……だけどもここで私の脳内にも、この問題事が何なのか見えてきた。って言うか、もっと早く気付け!
そう、何が問題なのかというと……夫の為に苦労してきたのはお義母さま。
そのお義母さまと結婚して、夫とは家族になるお義父さま。
義息に仕送りをしなくて良くなり、家計が楽になる。
だから……昔からの夢である『小説家になりたい』って願望が抑えられなくなってきた!
「私達にも生活があるから、その範囲内で趣味として個人的に小説を書く事には反対なんてしないのよ。でも最近……『スランプだ』とか言いながら、夜遅くまで寝ないで原稿に向かって居るでしょ? その結果、寝坊して現在の本業である郵便配達に支障が出ているのよ。今の仕事をクビになったら困るのよ」
「わ、悪かった……気を付けるよ。何もこの場で……こんな美少女が義娘になるって日に説教は!」
|如何《どん
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