世の中そんなに自信に満ち溢れている人ばかりじゃ無い
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して世の中に生み出し届けているんだから……大丈夫よ。貴女はラッセンさんに引けを取ってないわ!」
「ありがとう。少し自信が出てきたわ」
「何が『少し』よぉ……昨今世の中に浸透してきた魔道具は貴女無しじゃ世に出る事は無かったのよ!」
「そうかしら? 何も私じゃ無くても……」
「それは否定しないけど……訊いてるわよ、魔道車の追加装備の事。貴女からの提案だったんでしょ?」
「マジック・防護・装置の事?」
「そうよ! それそれ!! リューナが最初に言い出したんでしょ!?」
でも、私の提案は却下だったしなぁ……
「でもね私は『万が一の事故に備えて、魔道車に衝撃が加わると発動する魔法を、魔道石に封じて魔道車の内部に搭載しましょう。それで私の思い浮かんだ安全対策の魔法は“アストロン”でして、この世界では王太子夫妻が使用出来ますので、未来を見越して魔法を確保させて貰いましょう』って提案なのよ」
「それが……何? 凄い事でしょ?」
「でも陛下には却下されたわ」
私より視野が広いのよ。
「陛下はね『確かに魔道車が何かに猛スピードで衝突すると、中に乗っている人は凄い衝撃を受ける。“アストロン”の魔法なら魔法の効果で全身が鋼鉄になり、何処にぶつかろうが魔道車が爆発炎上しようが完全に無事だろう。でも考えてくれ……その魔法は効果が切れる。そうなった時その者は危険なんじゃないだろうか? 運悪く乗っていた魔道車が事故後に爆発炎上した為、魔法の効果が続いてる間は鋼鉄になり守られていたが、効果が切れた途端その人は炎に包まれて大変な事になる』って……言われて私も気付いたわ! “アストロン”って魔法は効果が持続している間は、指一本ピクリとも動かせないって事に!」
「……で、現状の装備に?」
「そうよ。 魔道車に安全対策の標準装備として魔法を込めた魔道石を搭載させるんだけど、それは“スクルト”って魔法になったの。この魔法なら重ねがけも出来て大幅に搭乗者の防御力を向上させる事が出来、それでいて魔法の効果中に動く事が出来る。命を失う可能性が大幅に減ると思われるわ」
「これは完全にリューナのお手柄でしょ!」
「何がよぅ……私の魔法は却下されたのよ!」
「十分でしょ! リューナは完璧を求めすぎなのよ」
「でも常識的に考えれば魔法はあり得ないわよ……何で私は魔法をチョイスしたのかしら?」
「兎も角
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