世の中そんなに自信に満ち溢れている人ばかりじゃ無い
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リューナには沢山の努力結果があるじゃない!」
「私の努力結果!?」
「そうよ……MP然り、MG・MB等の最新鋭の楽器然り……しかも、それらを売り出す為に起業して社長に就任したり凄く努力を窺えるけど……リューノ的にはこれは努力じゃ無いの?」
「それなのよ……私が気になってるのは!」
「どれなのよ?」
「MPやMG・MBの大本のアイデアは全部プーサン社長だからね!」
「つまり自分は何もしていない……と、言いたいの?」
「そうよ。社長就任に至っては完全にプーサン社長の後ろ盾が無きゃ就任して無いからね!」
「ちょっと如何したのよ……何時もの貴女らしくない!? 何時もなら自信に満ち溢れてて訊いても無いのに開発した物の事を語り出すのに? 何があったのよ!」
「『訊いても無いのに……』って、私ってばそんなに鬱陶しい?」
「えっ……? いや……まぁ……流石に言い過ぎたかもしれないけど、普段だったらもっと自信に満ちているからさぁ……」
「そ、そうかしら……?」
「でも私に言わせてもらえれば、現状で開発した品々だけで十分に努力の証だと思えるけどね」
……全部お父さんの発案なんだけどなぁ。
「“全部お父さんのアイデアだぁ〜”とか思ってるでしょ?」
「う、うん。事実だし……」
私には何一つとして思い付かない品々よ。
「発案者が誰であるのかも重要だけど、アイデアを見せられて、それを具現化にしちゃうのって凄い事だと思うわよ。それはそれで高い具現化の能力なワケだし、それを努力と言っても間違いじゃ無いと思うわ」
「そ、そうかしら? でもラッセルは漫画と言う世界に人を登場させて物語を作って、キャラ達に人生を与えて、世界観を作り出しちゃってるわ。お父さんに言われたモノをそのまま作るのでは無く、完全に自分の力だけで一つの世界を作り上げてる。私には……」
「う〜ん……ラッセンさんだって王様に言われるがまま描いてるところが在るとは思うんだけど?」
「それはリューノがラッセルの全てを見た訳じゃ無いから、見えてない部分でそう考えちゃうのよ! 凄いのよ。次の日は授業があるってのに、夜中まで漫画の事を考えて机にしがみ付いて描いてるんだから」
「でもそれは仕事だもの……仕方ない事でしょ? リューナだって同じ事をしてるわよ! その結果が今の発明品の数々なワケだから、貴女は何も恥じる事無いわよ! 努力して、努力して……その結果を発明品と
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