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冥王来訪
第三部 1979年
迷走する西ドイツ
卑劣なテロ作戦 その2
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の死はティートゲの家庭内暴力だという)
多額の借金とアルコール中毒を抱えた彼に、KGBが近づき、スパイにリクルートした。
 ティートゲは、1985年東ドイツに亡命し、東ベルリンのフンボルト大学で博士号を取得する。
1990年にKGBの手引きによりソ連に再移住し、当局の手配で大豪邸に暮らした。
最晩年は、ドイツ当局から逮捕におびえ、望郷の念を募らせたまま、2011年にモスクワで死去。

 クラウス・エドゥアルド・クロン(憲法擁護庁)
金欲しさで、シュタージとKGBのスパイになった人物。
 KGBによってソ連国内に移送される瞬間に心変わりし、自首する。
1992年に12年の刑を受けた後、1998年に恩赦で出獄。
2020年に死去。

 ソーニャ・リューネブルクこと、ヨハンナ・オルブリッヒ(連邦議会議員秘書)
ドイツ連邦議会議員ウィリアム・ボルム及び、マルティン・バンゲマンの秘書。
2004年に死去するも、葬儀にはマックス・ヴォルフが参列した。

 ウィリアム・ボルム(ドイツ連邦議会下院議員)
ボルム自身は、1950年代からシュタージの工作員で、オルフというコードネームで活躍していた。
 ドイツ自由民主党から、ドイツ社会自由党に移籍し、1988年に死去。
スパイであることが露見したのは、東独崩壊後であった。

 ウルスラ・リヒターこと、エリカ・リースマン(ドイツ追放者連盟書記長)
 西ドイツにあるドイツ追放者連盟の書記長を務めていた。
その関係上、西ドイツの東側政策の裏側を知ることが出来、順次シュタージに報告されていた。
 シュタージは前出のクラウス・クロンを守るために彼女を帰国させたくなかった。
だが、情勢悪化を理由に帰国した。
東ドイツに隠れ住むも、1992年に暴露され、罰金刑に処される。
2004年に死去。

 アルフレッド・ハンス・ペーター・シュプーラー(ドイツ連邦情報局工作偵察部)
 1968年から1989年までBND勤務の傍ら、シュタージのスパイを続けた2重スパイ。
BNDでの偽名は、アルフレッド・ペルガウ。
1971年にソ連とワルシャワ条約機構の監視任務に就く。
 ドイツ連邦軍とBNDの連絡員を務める傍ら、ドイツ共産党に近づき、シュタージと連絡を取る。
シュタージでの偽名は、ピーター・フロリアンで、中央偵察総局の将校となった。
 彼の報告書は、膨大で、未翻訳のまま、シュタージを通してKGBに譲渡された。
後に正規雇用のシュタージ中佐となり、特別に東ドイツの外交旅券を配布された。
褒賞として、33万マルクの大金の他に、数個の勲章を授与される。
 1991年に逮捕され、1994年まで収監。2021年に死去するまで保護観察処分を受けていた。

 著名な死没者だけでも、これである
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