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仮面ライダーギーツ 運命の瞬間
第十一章

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「待っている」
「そう言ってくれるんだな」
「同じ仮面ライダーとしてな」
「そうか、そう言われるとな」 
 それならとだ、バイスは神妙な態度になって述べた。
「俺っち達もな」
「期待しないな」
「ああ、確信してな」 
 そうしてというのだ。
「あんた達と一緒に戦うからな」
「ああ、ではな」
「その時が来たらな」
「一緒に戦おう、これでこの場所での種は撒いた」
 浮世はまたこう言った。
「それならだ」
「他の場所でもか」
「種を撒く、そしてだ」
「スサノオと戦うんだな」
「あいつがデザイアグランプリを仕掛けてくるからな」
 だからだというのだ。
「そうする」
「わかったぜ、ならな」
「またな」
「会おう」
「こっちは任せろよ」
「確信している」
 浮世は微笑んで言ってだった。
 そのうえで五十嵐家の銭湯を後にした、そうしてだった。
 ジーンとキューンそれに桜井にツムリと共に銭湯を後にした、そしてその出入り口のところで桜井に言った。
「すぐに会う」
「そんな気がするんだよな」
「その時にまた頼む」
 自分の言葉に首を捻りつつ言う桜井に話した。
「こちらもな」
「それじゃあな」
「そしてだ」
 浮世は桜井にさらに言った。
「その時はまただ」
「宜しくか」
「あらためて話す、だが」
「だが?まさかな」
「察したか」
「あれか、あんた俺を裏切らないんだよな」
「誰が裏切るものか」
 それこそという返事だった。
「仲間をな」
「だよな、そう言うと思ったよ」
 桜井にしてもだ。
「それならな」
「ああ、またな」
「宜しくな」
 二人で話した、そして今はだった。
 浮世達は桜井と別れた、するとすぐにキューンは真剣に心配する顔で浮世に言ってきた。
「いいかな」
「行きたいな」
「うん、彼女のところにね」 
 切実な顔での言葉だった。
「そうしたいけれど」
「俺は俺以外の誰も束縛しない」
 これが浮世の返答だった。
「だからな」
「それでだね」
「行くといい、そしてだ」
「あの娘を助けていいんだね」
「推しだな」
「うん、今もね」
「だったらな」
 それならというのだ。
「行くといい」
「それなら今からね」
「デザイアグランプリはすぐに起こる」
 だからだというのだ。
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