第七百五十八話 偉いと思えるのはその七
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「ご加護で敵も倒します」
「そうするのか」
「そして背中には」
そこにはというのだ。
「女神様のお姿がある場合も」
「入れ墨でか」
「そうです」
「マウリアでは探偵さんも入れ墨を入れるのか」
「あまりそうしたものはしない国ですが」
身体に入れ墨を入れることはというのだ。
「ですが」
「そうしたことをしてか」
「はい」
そのうえでというのだ。
「推理をします、そしてダンスもです」
「踊るか」
「マウリアの映画やドラマでは」
そちらではというのだ。
「何があってもです」
「入るか」
「はい」
そうだというのだ。
「そうです」
「そういえばね」
エイミーはセーラのその話を聞いて言った。
「マウリアの推理映画もね」
「前に上映されていましたね」
「学校の中でね」
「そうでしたね」
「それでその映画でも」
そこでもというのだ。
「踊っていたわね」
「ダンスがないとです」
映画やドラマにというのだ。
「マウリア人はです」
「落ち着かないのね」
「どうも」
実際にというのだ。
「そうなのです」
「やっぱりそうなのね」
「アニメでもです」
こちらでもというのだ。
「やはりです」
「ダンスがないとなの」
「歌って踊らなければ」
さもなければというのだ。
「どうしても」
「文化ね」
「我が国の」
マウリアのというのだ。
「映像媒体の」
「そうなのね、しかし推理ものでもなのね」
「ここぞという場面ではです」
セーラはエイミーに話した。
「歌って踊ります」
「大勢の人達が出て来て」
「笑顔で。そして衣装も次々と変わります」
「場所も変わって」
「どんどん歌って踊りまして」
その様にしてというのだ、マウリアの映画やテレビのこうした演出は二十世紀から全く変わることはない。
「そして語り合います」
「笑顔でよね」
「推理の場面も」
「あのね」
エイミーはセーラの話をここまで聞いて言った。
「推理の真相を言う場面でもよね」
「まさにその時こそです」
「歌って踊って」
「そしてトリック等を明らかにします」
「そんな場面で歌って踊らないわよ」
エイミーは断言した。
「連合では」
「文化の違いですね」
「そう言ってしまうとそれまでね」
「マウリアから見ますと」
セーラは自分達の視点から話した。
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