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神々の塔
第七十二話 四つ目の神その五

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「そうしたことするとかな」
「思わんかったな」
「出すステータスとかは過去のもんでもええ」
「それ盲点やったな」
「わい等のな」
「よお気が付いたな」
「ステータスは隠せるんやな」
 このことも言うのだった。
「すぐに見られるが」
「それを過去のもんを出して隠せる」
「そやな」
「それが出来るってな」
「わかったわ」
「もうや」
 中里は真剣な顔で話した。
「枢軸は僕等との決戦でや」
「星のモンが要点になるとわかってな」
「レベルやステータスを隠してた」
「過去のもんを出して」
「そして戦って」
「引き分けに持ち込んだな」
「若しもや」
 中里はさらに言った。
「僕等が連中の今のデータを知ってるとな」
「それに合わせて戦ってた」
「兵器や装備の質や軍の規模と同じく」
「そうしてたわ」
「こっちは枢軸の隅から隅まで調べてた」
 こうだ、羅は言った。
「産業や民生きのことまでな」
「そうしてたな」
「しかしな」 
 それがというのだ。
「枢軸はわかってた」
「星のモンのことがな」
「星のモンは一人一人が戦略兵器でや」
「その優劣が戦を決める時もある」
「それでや」
「決戦ではそこを用いた」
「その為にステータスを隠した」 
 そうしたというのだ。
「そして我等に勝負を挑み」
「僕等を攻めた」
「折角五千万の将兵を動員してや」
「移動要塞を合体させて基地として進んで」 
 中里も言った。
「万全の状態で挑んだが」
「それがああなったわ」
「五千万の万全の装備の軍がな」
「星のモンの殆どを動員したな」
 連合はそうもして戦った、兎角勝つ為にあらゆる手を打ったのは事実でだからこそ勝つと確信していたのだ。
 羅もそのことを言った、それで言うのだった。
「そうしたが」
「それがやったからな」
「してやられたわ」
「ほんまな」
「データは隠せる」
「ちゃんと覚えとこな」
「絶対にな」
 こう話した、そしてだった。
 その中でだ、今度は施が言った。
「あの時の悔しさ忘れられへんな」
「絶対にな」
 中里は苦い顔で応えた。
「いきなり大損害受けてな」
「そこから抑えれまくってな」
「何とか互角に持って行ってな」
「そこから膠着してな」
「僕等はエカテリーナちゃん達と戦って」
「満身創痍になったわ」
「星のモンは全員血だらけ傷だらけになって」
 そうなりというのだ。
「軍は二割以上の損害やった」
「相手は五割位で星のモンは自分等以上に傷を負ったが」
「戦略目的を達成出来んかった」
 枢軸への勝利を最終目的にしてまずはサマルカンド染料を目指した、だがそのサマルカンド染料すら出来なかったのだ。
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