第百三十三話 創作ダンスの後でその六
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「難しいな」
「そうよね」
「というかどっちも全寮制だよな」
「灘高もラサールもね」
「あいつ寮入るのかよ」
「だから実力をね」
それをというのだ。
「見極める為のね」
「受験か」
「本命はね」
それはというと。
「うちの普通科よ」
「そっちに合格したらか」
「いいってね」
その様にというのだ。
「言ってるわ」
「あいつの成績だと大丈夫だろ」
「内申点もね。うち実質エスカレーターだしね」
「入試あってもな」
「ほぼね」
「確実に高等部に行けるしな、俺だってな」
鳴海は自分の話もした。
「入られた位だぜ」
「いや、鳴海って入られる成績だったじゃない」
「高等部にか」
「そうだったでしょ」
「いや、あまり成績よくないからな」
自分で言うのだった。
「今もそうだしな」
「受験の時も」
「いつもな」
「そうだったから」
「言うんだよ、それで大学もな」
「入られるわよね」
「このままいったらな、俺が大学なんてな」
少し苦笑いになって話した。
「信じられないけれどな」
「まだ先だけれどね」
「けれどこのまま普通にやっていったら」
学生生活をというのだ。
「そうしたらな」
「大学に入られるのね」
「先生にこの成績ならな」
鳴海の今のそれでというのだ。
「言われたよ」
「それ私も言われたけれど」
「俺もかな恵もか」
鳴海はかな恵の言葉を聞いて言った、そして二人のそれぞれの成績のことを考えてそれで言ったのだった。
「大学行けるなんてな」
「あまり想像出来ないわね」
「うちの学園大学もな」
こちらもというのだ。
「結構以上にな」
「エスカレーターでね」
それでというのだ。
「入られるからね」
「そうだよな」
「普通の成績でね」
「普通の素行だとな」
「行けるわ」
「どっちかが相当悪くないとな」
「両方でもないとね」
そうでなけれというのだ。
「大学に入られるし」
「八条大学にな」
「何処かの学部にね」
「大学か、行ってもな」
進学してもとだ、鳴海はやや上を見上げて遠くを見る目で話した。
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