暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第209話:届かぬ説得
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かし……」

 現れたベルゼバブとオーガ。ベルゼバブの口ぶりから察するに、ワイズマンが何やら入れ知恵をして彼らをここに送り込んだのだろう。

――って事は、ワイズマンもヴィジョンの魔法持ってやがるな? くそ、面倒くせぇ……――

 仮面の奥で顔を顰める颯人の前で、ヴァネッサがテレポートジェムを取り出した。この場はベルゼバブ達に任せて、自分達は逃げるつもりらしい。
 それを見て調と切歌は3人を引き留めようとした。

「ま、待って!」
「待ってくださいデス! あの人ならあなた達の体も……!」

 アリスならば彼女達の体を治せる。そう伝えようとした2人だったが、その事を知っているのはミラアルクだけだった為ヴァネッサは彼女達の言葉には聞く耳を持たずその場を転移してしまった。

 残されたのはS.O.N.G.の4人とジェネシスの2人のみ。数の上では4対2で颯人達が有利に見えるが……

「さて、それでは……」
「ここからは俺達が相手だッ!」

 オーガがフィンガースナップで指を鳴らすと、周囲を取り囲む様にメイジ達が姿を現す。全員琥珀のメイジではあるが、これまでの琥珀メイジとは放たれる気迫が違った。

 この光景に、颯人は小さく鼻を鳴らしながらウィザーソードガンを構え直しながらぼやいた。

「や〜れやれ……幕引きにはまだ早いってか」

 そのボヤキを合図にしたように、メイジ達は一斉に颯人達に襲い掛かるのだった。
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