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手持ちのポケモンが何だかおかしい
3話
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に渡り、無敗を貫いてきたシンオウの伝説!最強の挑戦者すら倒して、シンオウこそが最強だということを証明してくれるのか!?シンオウチャンピオン。シロナァ!』


 俺の対面にはシンオウチャンピオン、シロナが堂々とした佇まいで此方を睨むように見ていた。
 強者の風格を纏ったその姿は流石の貫禄だ。


「貴方がグレイね。初めまして、シロナよ。貴方と戦えるこの日を、私は待ち侘びていたわ」


 え、これがあの家事が出来なくて片付けが壊滅的に苦手な残念美人と言われてるシロナさん?
 一部の隙もなく完璧な美しさなんだが。
 こんな超絶美人から待ち焦がれてたと言われるなんて、モテ期か?(言われてない)
 好戦的に口角を上げて、戦慄するような殺気を纏ってなければ素直に喜べたんだけどね。
 お互い今から戦う訳だから仕方ないね。

 おのれポケモンバトルめ!


「そうか」


 そうか、じゃないんだが。
 ちょっとさぁ、我が事ながらコミュ症が過ぎない?
 ああほら、心なしかシロナさんの頬がピクピク痙攣してるじゃない。
 美人にあんな顔させるなんて業が深いことするんじゃないよ。
 ちょっと興奮するかも。


「あら、最強の挑戦者は随分と無口なのね。それとも意外と緊張していたりするのかしら?」


 ...何この人エスパータイプなの?
 そうだよ。緊張しすぎて心臓が飛び出てこないか心配だよ。
 だから帰ってもいいですか?
 駄目?くそがっ!


「‥‥‥この場で言葉は不要だ」


 さっきから何でそんなキツい言い方すんだよ俺の口ィィィ!
 お前には人の心とかないんか?
 あるよね?
 あると信じたい。


「‥‥‥そうね。私達はポケモントレーナー。ならば後はポケモンバトルで存分に語り合いましょう」


 どう見てもヤる気満々ですね。
 シロナさんから漏れ出る覇気に当てられたのか、俺の腰のモンスターボール達がガタガタと動き出していた。
 あ、君達もヤル気満々ですかそうですか。

 ああ......今すぐ帰りたい。


『試合開始だぁっっ!』


 そんな俺の想い虚しく、試合開始の合図が高らかに告げられた。



 ────



 その後はまあ、結果だけ言うと俺が勝った。
 勝ちはしたが今までのように圧勝というわけではなく、俺の手持ちのポケモンを戦闘不能にされたのはレッド以来であった。
 非公式のバトルだったレッドを除けば、間違いなく1番強かった。
 無敗の肩書きは伊達ではなかったという事だろう。
 美人でポケモンバトルも強いなんて、惚れてまうやろ。
 でも片付けは出来ないんだよなぁ。
 結婚したら苦労するやつ。

 でもあれだけの美
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