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手持ちのポケモンが何だかおかしい
3話
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に理解させられた。

 控えめにいって、吐きそうである。
 俺自身は凡人以外の何者でもない。

 これも全部俺のポケモンがおかしいのが悪い。
 俺が捕まえるポケモンは、何故か揃いも揃って異常な強さを持っていた。
 攻撃技を指示するだけで基本は一撃で終わってしまう。
 なので俺にバトルの才能がどれだけなかろうと関係なかった。

 こんな筈じゃなかった。
 勝ったり負けたりを繰り返してバッチ5個目くらいで躓き、やっとのことで出場できたポケモンリーグでも初戦を勝利するのがやっとの平凡なトレーナー。
 いや、それでも充分エリートトレーナーだ。
 俺はそのくらいのトレーナーで充分だった。
 チャンピオンとして日の目を浴びた日には緊張しすぎて自分が何を仕出かすか分かったもんじゃない。
 気が小さい俺がチャンピオンなど土台無理な話なのだ。

 ああ......どうして普通のポケモンが一体も入手出来ないのか。


 てしてしてしてし


「痛い痛いっ。嘘っ嘘だから!サーナイト達の事は大好きだから!後悔なんてしてないから。お願いだから叩かないでくれ!」


 心なしか先程より強めに叩かれる。
 サーナイトもだけどこいつら滅茶苦茶強いのに、何故か異常に俺に懐いてるんだよな...
 まさか俺にポケモンを惑わす特殊なフェロモン的なものが出てるのか?

 てしっ!

 あ、違う?そうですか...


「グレイさん、そろそろ出番です!」

「分かった」


 いいえ何も分かってません。
 未だに自分がこの場に居る事実を受け止められなくて現実逃避してます。


 ぐいっ


 サーナイトに裾を引っ張られる。
 早く行くぞ逃げんなよと言われているようだ。


「嫌だー、行きたくない!」


 あんな何万人の前で、しかもチャンピオンとポケモンバトルなんて出来るか!

 テーブルにしがみ付き必死で抵抗する俺を引き剥がそうとするサーナイト。
 例えポケモンの腕力だろうと、俺の人前に出たくないという負のエネルギーには勝てないようだ。
 それでも諦めないサーナイト。
 いいだろう、勝負だ。
 ぼかぁテコでも動かないぞ!





『いよいよ始まりました。ポケモンリーグを瞬く間に制し、四天王すらも3体の手持ちのみで圧倒した実力は本物だ!遂にこの日、無敗の伝説シンオウチャンピオンが敗れるのか!?最強の挑戦者ホウエン地方、カントージョウト地方チャンピオン。グレイィ!』


 ポケモンの腕力に勝てる訳ないだろいい加減にしろ!
 ああ、人がゴミのように沢山...いや、俺がゴミのように見られてるの間違いかも。
 吐きそうかも。


『対するは我らがチャンピオン。長き
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