3話
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輝かせたレッド。
この後どうなったかなど語るまでもないだろう。
案の定レッドに駄々を捏ねられ帰るに帰れなくなり、1年もの間山籠りする羽目になった。
まあ、結果的にレッドとグリーンは俺の素を知る数少ない友人となったので、悪い事ばかりではなかったのだが。
初っ端からやらかしてしまった所為もあるが、レッドは俺とは別方向でコミュ症だし、アホのグリーンはアホだから人見知りするだけ損である。
ついでに言うと、この期間にレッドとグリーンの幼馴染だというブルーとも知り合った。
初対面では何とも可憐で美しい容姿にガチガチに緊張してしまい硬い挨拶しか出来なかったが、時が経つにつれ、ブルー相手にドギマギするのは馬鹿らしいと気づいた。
何せ、あのレッドとグリーンの幼馴染。平気で人の心の内に侵入し、ズカズカ踏み荒らしてゲラゲラと笑い転げるような悪魔のような女だった。
具体的な出来事については今は省略するが、兎にも角にもレッドやグリーン同様に(主にグリーン)油断をすれば、たちまち玩具の如く弄ばれると気が付いてからはブルーに対する遠慮はなくなっていった。
今じゃ俺の中では、雑に扱っていいランキング2位にランクインされている。
1位はダントツでグリーンである。
そんな事がありながらも、何とかカントー地方から逃亡出来た俺はシンオウ地方へ。
そして此処でもリーグ関係者に速攻でバレた俺は、冒頭にあるようにもうすぐチャンピオン戦なわけだ。
学習しない男である。
どうしてこうなったのやら。
てしてし
「あー、わかってるわかってる。俺が悪いって言いたいんだろ」
頭を抱えた俺を上から控えめに叩いてくる存在がいた。
サーナイトだった。
俺の最初のポケモンであり、相棒として最も付き合いが長い為、彼女の言いたい事は大体理解できるようになった。
サーナイトはきっとこう言いたいのだ。
そもそもお前隠す気無かっただろ、と。
しかしホウエンチャンピオンとなった時でさえすぐに身バレしたのに、カントー・ジョウトのチャンピオンにまでなった俺がバレない筈もなく、またもや速攻で発見され、またもやあれよこれよと流されているうちにポケモンリーグに出場するハメになり、優勝した俺は四天王を倒しシンオウチャンピオンに挑む挑戦者となった。
グリーンからの情報によれば、俺は最強のポケモントレーナーと言われ始めているらしい。
そんな馬鹿なと笑って唾でも吐いてやりたい。
というか吐いてやった。グリーンに。
あの時のグリーンの般若のような顔を俺は一生忘れないだろう。
怒り狂ったグリーンに半日に渡る有り難くも何もない馬鹿長い説教を受け、俺に対する世間のイメージというものを強制的
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