3話
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だのに大層驚いた様子で目を見開いて固まった。
え、そんな驚く?
なになに、お前はもっとクールな奴かと思っていた?
そんな訳ないでしょう。俺ほどクールから遠い生き物はほのおタイプくらいしか居ないのよ。
というか俺そんな風に見られてるの?
少なくともカントー・ジョウト地方中で、お前は冷静で冷徹、それでいてポケモンには慈愛に溢れた最強チャンピオンだと思われてる?
......誰それ。
それ僕じゃないです。どう考えても全くの別人ですありがとうございました。
グリーンはゲラゲラと笑った。
それはもう腹を抱えて目には涙を溜めるくらいに大笑いしてた。
グリーンさんちょっと笑いすぎじゃないですかね?
俺はコミュ症ではあるが人を笑わせるのは嫌いではない。
だが笑い者にされるのは嫌いだ。
キレそう。というかキレた。
馬鹿にして笑った訳じゃない?
やっぱレッドとお前は似てる?
そんなに似てるか?
俺は赤帽子──レッドをまじまじと見る。
この男の事はよく知ってる。
だがそれは前世での話。
漫画などの創作物でのレッドは無口でバトルジャンキーというイメージがある。
現実でもそうなのか、レッドはここまで一切会話をしていない。
レッドを暫く眺めていると、目が合い片手を突き出してきた。
そしてその手にはモンスターボール。
それは何の合図ですかねレッドさん。
目と目が合ったらバトル?
やっぱりレッドはレッドだった。
てか喋るのね貴方。
という訳でレッドとバトルした。
結果は俺の勝ち。
だが圧勝、という訳にはいかず4体も倒されてしまった。
一度のバトルで4体やられたのは初である。
というか1体も倒された事なかった。
俺の手持ちのポケモンはおかしいくらい強い。
こいつらは、はっきり言って異常だ。
チャンピオン戦ですらダメージ1つ負わなかった。
それが4体も倒された。
流石は生きる伝説レッド。
恐ろしい男である。
俺に負けたレッドは無表情ながらも心なしか悔しそうな表情で、それでいて目はこれでもかと輝いていた。
......これはやばい。
この男はカントー最強の称号を得ても尚、更なる強さを求めてシロガネ山というイカれた場所に篭ってまで修行するような、生粋のバトルジャンキーだ。
そんな男が負けたらどうなるか。
きっと再戦を挑んでくるだろう。
それだけならいいが、レッドなら勝つまで勝負を挑んでくるくらいしそうだ。
よし、すぐにでも下山しよう。
未だに口を開いて驚いてる阿保面のグリーンに帰ると伝えると、肩に手を置かれた。
振り返るとそこにはキラキラ目を
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