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星河の覇皇
第八十六部第五章 傍目に見つつその五十四

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「優秀だ、事実結果を出している」
「アウトカースト層の中の企業活動で」
「資産家としてな、しかしだ」
「スポーツチームのオーナーにはなれないですね」
「そうした人物だ」
「軍については」
「間違いなくだ」
 それこそというのだ。
「しきりに介入してだ」
「そうしてですね」
「軍を完全に統制下に置くが」
「現場にしきりに介入し」
「弱体化させる」
「そうなりますね」
「ヒトラーは軍を弱体化させなかったが」
 むしろさらに強くさせた、最新装備を導入しただけでなく軍律をさらに厳しくしかつ訓練を徹底させた。
「しかしあの副主席殿はな」
「マウリア軍を弱体化させますか」
「そうさせる、彼にない唯一の才能はだ」
 それはというのだ。
「やはりな」
「軍事に関するものですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それは全くない、それがだ」
「あの御仁のネックになりますね」
「そうなる、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「そのネックも国家主席になってからはな」
「発揮されますか」
「発揮される才能は優れたものだけではない」
 それに限らないというのだ。
「短所もだ」
「発揮されますね」
「そうなる」
 まさにというのだ。
「人は誰もが長所と短所を持っていてだ」
「短所も出してしまうものですね」
「それ故にな」
「ジャバル副主席もですか」
「まさにな」
 彼もというのだ。
「必ずだ」
「その軍事的才能のなさも発揮し」
「マウリア軍を弱体化させる、だが」
「それでもですね」
「マウリア軍は連合軍以上に外に出ない」
「マウリアの外には」
「そして軍事行動もだ」
 これもというのだ。
「国境警備や災害救助以外にはな」
「していないですね」
「むしろ連合軍以上に平和でだ」
 それでというのだ。
「仕事の少ない軍隊だ」
「弱体化してもですね」
「戦争に出ることはほぼないからな」
 それでというのだ。
「これといってな」
「実害はないですね」
「戦争をしなければな」
 それならというのだ。
「例え弱体化してもな」
「大きな問題はないですね」
「対外戦争をしていない限りはある程度の規律があればな」
 軍隊はというのだ。
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