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夢幻水滸伝
第三百五十五話 三人と五洲その四

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「今は三州だけれどね」
「テキサス州、オクラホマ州、ニューメキシコ州でな」
 ガーランドが応えた。
「合わせて三州やな」
「そうね、けどね」
 オースチンに置いた自分達の政庁の執務室でガーランドに話した、そこにはオコナーもいて仕事をしている。
「これからはね」
「どないするんや」
「ルイアジナ州とアーカンソー州やけど」
 この二つの州を挙げた。
「今これといった勢力がなくてね」
「それぞれの街や村に分かれていますね」
 オコナーが言ってきた。
「そして互いに争いもしまして」
「賊やモンスターへの対策もおざなりでね」
「それでよい状況やないですね」
「それでどうもね」
 デリーロは書類にサインをしつつ話した。
「あたし達にね」
「治めて欲しいとですか」
「言っている人がいるそうなのね」
「それでは」
「そう、三州の内政は軌道に乗ってきたし」
「軍隊も整ってきたな」
 ガーランドはこのことを話した。
「そうなってきたな」
「そうでしょ、そやからね」
「二州に進出か」
「そうしていかへん?」
 こう言うのだった。
「今後は」
「そやな」
 少し考えてからだ、ガーランドは書類にサインをしつつ言った。
「二州でそうした声があるならな」
「進出していくわね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「その二州をな」
「勢力に収めていきましょう」
「そうしよな」
「それでは二州の街や村によ」
「死者を送ってな」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「勢力にね」
「収めてくな」
「そうしましょう、そして統一もね」
 二州のというのだ。
「それもね」
「目指すんやな」
「放っておけへんでしょ」
 こうもだ、デリーロは言った。
「荒れてる状況は」
「そうした状況を収められなくては」
 オコナーはまさにと述べた。
「世界を救うことなぞです」
「出来る筈がないわね」
「はい」
 まさにというのだ。
「ほんまに」
「そうよね」
「そやからですね」
「相手の声を聞いてね」
 そうしながらというのだ。
「ことを進めていきましょう」
「降らん街や村もあるやろ」
 ガーランドはデリーロに言った。
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