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夢幻水滸伝
第三百五十五話 三人と五洲その二

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「次第にこれからのことも」
「考えていくことね」
「とりあえず今はです」
「三人、三州でね」
「やっていきましょう」
 是非にというのだった。
「これからは」
「そうね、ではね」
「三人で一つの勢力になりますか」
「そうなりましょう」
 オコナーに笑顔で応えた。
「これからは」
「ではね、では誓いのワインをね」
 自身の傍にある赤ワインが入ったグラスを見て話した、見れば二人の席にもそれぞれあるが三人共まだ口を付けていない。
「飲みましょう」
「ああ、これからは一緒や」
「こちらの世界でも仲良くやっていきましょう」
「そういうことでね」
 言葉を交えさせて飲み合った、そして。
 三人はそれぞれのワインの杯を合わせた、それからだった。
 一気に飲んだ、その後でデリーロは笑って話した。
「コースはこれからパスタにオムレツ、オードブルの鱒のムニエルが出てね」
「メインやな」
「そう、鹿肉のワイン煮が出て」
 そうしてというのだ。
「デザートは苺のプティングよ」
「そのメニューやな」
「それでこの通りね」
 席の上の皿の一つを見て話した。
「マッシュポテトに野菜スティックもね」
「あるな」
「パンとね」
 主食のそれもというのだ。
「あるから」
「それでやな」
「どれも楽しんでね」
「ワインと一緒にやな」
「ええ、お話も決まったし」
 このこともあってというのだ。
「それでね」
「楽しく飲んで食って」
「楽しみましょう」
「そうしよな」
「オムレツが楽しみですね」
 オコナーは笑って応えた。
「実はちょっと食べたかったんです」
「あんた結構卵料理好きだしね」
「そのこともあって」
「オムレツ食べたかったのね」
「はい、丁度」
「ほなそのオムレツもね」
 デリーロはオコナーにそれならと応えた。
「是非ね」
「食べて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「楽しんでね」
「それでは」
「ちなみにパスタはフェットチーネで」
 こちらでというのだ。
「ソースはボロネーゼよ」
「フェットチーネかいな」
「嫌いじゃないわよね」
「ああ、好きやで」
 ガーランドは笑って応えた。
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