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博士の挑戦状
第百五十九話

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                第百五十九話  今の下着
 カーミラは夜の散歩から帰ってから寝る前の朝食を摂った、その時に自身の使い魔達に対して話した。
「この後はお風呂に入ってね」
「休まれますね」
「ベッドの中で」
「そうされますね」
「ええ、それでだけれど」
 ワインをロールポークと共に楽しみつつ話した、鮮血の様に赤いワインである。
「今日の下着はね」
「どれにされますか」
「そちらは」
「青にするわ」
 この色の下着だというのだ。
「ブラもショーツもね」
「青ですか」
「その色にされますか」
「コバルトブルーのね」
 この青のというのだ。
「下着にするわ」
「そうですか」
「そうされますか」
「コバルトブルーですか」
「あの下着にあれますか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「いつも通りネグリジェを着てね」
「休まれますね」
「あの絹のネグリジェを」
「そうされますね」
「ええ、透けていない」
 そうしたというのだ。
「絹のそれをね」
「わかりました。ではです」
「そちらの用意をしておきます」
「絹のネグリジェを」
「そしてコバルトブルーの下着を」
「下着も変わったわね」
 カーミラは海老のスープを飲みつつ話した、今度はそちらを食べている。メニューは他には南瓜のグラタンがある。
「昔と今では」
「左様ですね」
「布の質もデザインも」
「何もかもが」
「今の下着の方が好きよ」
 使い魔達に妖しい笑みで話した。
「特にデザインがね」
「あのデザインがですね」
「いいのですね」
「私としてはね」
 言いながらまたワインを飲んだ、そしてまた言った。
「好きよ」
「ではです」
「そちらの下着を用意しておきます」
 使い魔達も応えた、そして実際に準備にかかったのだった。


第百五十九話   完


                    2024・4・21
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