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仮面ライダーギーツ 運命の瞬間
第五章

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「そしてだ」
「その方々ともですか」
「デザイアグランプリに参加するぞ」
「わかりました」
「じゃあエース行こう」
 ジーンは浮世に微笑んで応えた。
「そのお風呂屋さんね」
「ああ、はじめて行く店だがな」
「そうなんだ」
「だがいい店だという」 
 その風呂屋はというのだ。
「だからな」
「楽しみにしてだね」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「行こう」
「ここにいる四人で」
「そうするぞ」
 こう言って早速だった。
 浮世は仲間達と共にデザイアグランプリ参加者達の居場所からその銭湯に向かった。その頃時間は夕方多くの仕事が終わる頃であり。 
 桜井も来ていた、だが彼は番台にいる彼を見て眉を顰めさせた。
「えっ、何」
「何って悪魔だよ俺っちは」
 バイスは何でもないといった声でだ、桜井に番台の中から言ってきた。
「見てわかるだろ」
「わかっても納得出来ないだろ」
「あれっ、納得出来ないか?」
「俺が色々ある前に何かと騒ぎがあったけれどな」
「その時に俺っち達悪魔もだよ」
 即ち自分達もというのだ。
「何かとあってな」
「それでか」
「こうしてな」
 実際にという口調で言うのだった。
「今ここにいるんだよ」
「そうなんだな」
「色々あったから」
 今度はコブラのマスコットキャラの様なものが出て来て言ってきた。
「本当に」
「何だ、また悪魔かよ」
「そう」
 そのマスコットの様なものも答えた。
「あたいラブコブ」
「ラブコブっていうのかよ」
「そう、宜しく」
「ああ、俺っちバイスな」
 聞かれる前に言った。
「宜しくな」
「バイスさんっていうんだな」
「バイスでいいぜ、それであんた風呂に入りに来たんだよ」
「ああ、そうだよ」
 桜井はその通りだと答えた。
「お客さんだよ」
「いらっしゃい」
 バイスは桜井にあらためて言った。
「じゃあ男湯にどうぞ」
「ああ、しかし悪魔が店番してるなんだな」
 桜井はあらためて言った。
「正直驚いたよ」
「やっぱりそうだよな」
「ああ、まさかだからな」
「悪魔って言っても悪いことしないからな」
「安心していいか」
「むしろいいことしたいからな」
 そう考えているというのだ。
「安心してくれよ」
「ああ、それじゃあ今からお風呂に入るな」
「たっぷり楽しんで疲れを癒してくれよ」
「そうするな」 
 笑顔で言葉を交えさせてだった。
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