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仮面ライダーギーツ 運命の瞬間
第三章

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「それからな」
「はい、それは忘れないことですね」
「まずですよね」
「それをちゃんとして」
「それからですね」
「銅が観て飲みに行こうな」
 笑顔で言うのだった、そうしてスタッフ達とステージの後の時間を過ごしていた。
 かつて仮面ライダーだった者達はそのことを記憶からなくしてそれぞれの日常の中で暮らしていた。だが。
 ツムリはとある場所で浮世英寿、神となった彼に言っていた。
「運営には裏がありました」
「ただあの連中が悪意で動いただけじゃなかったんだな」
「はい」 
 俳優だった姿になっている彼の背中に向けて話していた。
「彼等に悪意があったことは確かですが」
「あの連中をか」
「操っている者がいました」
「あいつだな」 
 すぐにだ、浮世は察して言った。
「裏にいるのは」
「あいつとは」
「スサノオだ」
 ツムリに対してこの名前を出した。
「あいつとはな」
「スサノオ、今私が言おうとしていた名前です」
「やはりそうだな」
「鞍馬財閥等とは別に資金を提供し」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「運営の連中にああして動く様にだな」
「あの中に紛れ込んでいて」
 そうしていてというのだ。
「囁く様に言ってです」
「奴等を動かしていたか」
「彼等に気付かれない様に、そして再びです」
「デザイヤグランプリが行われるか」
「はい、ですが相手は」
 それはというと。
「スサノオであり」
「運営の連中はもういないがな」
「彼等の力を再現した傀儡達がです」
 その彼等がというのだ、
「出る様です」
「よくそこまでわかったな」
「最近英寿様の周りに気配を感じましたので」
「調べたか」
「はい、そしてです」 
 そのうえでというのだ。
「調べますと」
「そこまでわかったか」
「そうです」
「そこまで調べて何も邪魔は来なかったか」
「全く」
「スサノオはわざとそうしたな」
 浮世はツムリの話をここまで聞いてこう述べた、そしてだった。
 ツムリの方を振り向いてだ、彼女に話した。
「姉さんに俺に伝わる様に情報を流した」
「まだその設定でいきますか」
「一人ぼっちは嫌だからな」
 浮世は笑って応えた。
「だからな」
「それで、ですか」
「この設定はこのままだ」
「いきますか」
「これからもな。だが姉さんに敢えてな」
「情報を流したのですね」
「俺にまでいく様にな」
 その様にというのだ。
「したんだ」
「そうですか」
「そしてだ」
 浮世はさらに言った。
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