第二十一話 王達の来訪その十六
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「いいわね」
「そうします」
「そこで素直に聞いてくれるから」
大治は笑って話した。
「マブシーナはいいわ」
「いいですか」
「患者さんも色々で」
医者として話した。
「中々言うこと聞いてくれない人もいるから」
「あっ、それはわかります」
マブシーナもそれはと頷いた。
「手術と科嫌がる方がおられますね」
「お薬だってね」
「そうですよね」
「戦隊でもそうした感じの人いるかしら」
「苦い薬は嫌だな」
「そうよね」
レオとアムが話した。
「仕方なく飲むわね」
「風邪の時とかな」
「私達だって風邪ひくし」
「そうした時はな」
「まだ飲んでくれるならいいわよ」
大治はそれならと話した。
「意地でも手術を受けないでね」
「お薬もか」
「飲もうとしないの」
「そんな患者さんもいるから」
だからだというのだ。
「マブシーナみたいに素直な人はね」
「有り難いのですね」
「そう思うわ」
マブシーナにあらためて話した。
「本当にね」
「そうですか」
「ええ、じゃあお茶はね」
「飲まないで」
「焼肉楽しみましょう」
「わかりました」
マブシーナは笑顔で応えた、そうしてだった。
キングオージャーを加えた戦隊の面々は桃井の案内で焼く肉を食べに行った、そしてそこで肉を食べつつ話すのだった。
第二十一話 完
2024・5・8
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