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ポケットモンスター対RPG
第13話:遅参勇者と焦る魔女A
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うとしているマシカルを見て、助けを求める様に視線を向ける青年。
だが、
「何をしている?」
マドノに首に剣を突き付けられて困惑するマシカル。
「マドノ……これはどう言う―――」
「ンレボウの今日の言い分に間違いはねぇよ」
マドノのマシカルへの叱責に蒼褪める青年。
「間違ってるだろ……何処をどう視たら……」
「それにマシカル、最近のお前は詠唱時間が長過ぎる。そのせいでンレボウの攻撃回数が減ってんだ。お前はそっちの反省が先だろ」
「……そう……ね」
マドノの説教を受け、渋々黒魔法を中止するマシカルに、
「おい!何とかしろよ!起きろよ!クソ術師!」
と絶叫する青年。
右拳を握りしめ、強く睨みつけるンレボウに、
「ごめんなさ…!」
と首を掴まれたまま泣きながら謝罪しようとするが、次の瞬間ンレボウの拳が顔面に炸裂。
一発目とは比べ物にならないほどのスピードで草原の近くの村まで吹き飛ばされ、その先の建物に看板が外れるほどの勢いで激突した。
ギャグマンガの様に吹っ飛んだ青年を見て、
「誰か……助けて……」
と力無く呟くマシカルであった。

その後も経験値稼ぎに適したダンジョンを求めてとある国を訪れるマドノ一行。
そこでポケモンを連れている男性を発見し、マドノがそれを魔王軍の手下と勘違いして攻撃を加えるが、
「お前達!其処で何をしている!」
慌ててやって来た衛兵達に対し、星空の勇者の証であるバッチを見せびらかすマドノ。
だが、
「何を言ってるんだ!」
「いくら勇者様だって、やって良い事と悪い事が有るだろ!」
衛兵達の言葉に焦るマシカル。
「ですが、彼らはモンスターを従えていました。それって―――」
「違う違う!彼らはモンスターを研究している者達だ!」
それを先に言えよと思うマシカルだったが、マドノとンレボウは衛兵達の弁護を聞く気は無い。
「邪魔するな。その経験値は俺達の物だぞ」
「勇者殿の言う通りです!さあ、我々の戦闘の邪魔をせず―――」
「経験値!?」
その途端、王女をインキュバスの妻に変えられそうになった王女奪還の苦労がフラッシュバックした。
「たったそれだけの理由でこの国に到着するのが遅れたのか!」
その言葉に嫌な予感がするマドノ一行だが、その理由はマドノとマシカルは別々であった。
「まさか、またこの俺の到着を待たずにボスモンスターを倒したアホがいるのか!?」
「ちょ!?マドノ!それを今言うか!」
無論、マシカルがマドノの口を塞ぐのが遅過ぎた。
「アホ?こっちは王女奪還の最中に何度死にかけたか……」
「我々が苦労している間、アンタらは呑気に雑魚退治ですか?良いご身分で!」
衛兵達の言い分が救い様が無い馬鹿に思えたマドノは、マシカルの制止を振り切って更に文句を垂れた。
「お前らバカか
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