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星河の覇皇
第八十六部第五章 傍目に見つつその四十九

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「行わせている、だから根拠を出しても隠していると言うが」
「只の詭弁ですね」
「それに過ぎないですね」
「所詮は」
「そうした輩については」
「議会では対さなくてはならないが」
 そして退けるがというのだ、議会は話す場なのでそうした相手にも敢えて言わねばならないのである。
「しかしだ」
「俗な場ではですね」
「それこそマスコミやネットでの」
「様々な中傷や罵倒にはですね」
「相手をするものではないですね」
「相手をしてもだ」
 例えそうしてもというのだ。
「何もならない」
「だからですね」
「マスコミやネットは規制されないですし」
「そのままですね」
「言論は自由なままですね」
「何を言ってもいい、言いたい者にはだ」
 それこそというのだ。
「好きなだけだ」
「言わせてですね」
「そうしてですね」
「そのうえで我々はですね」
「政治を進めていきますね」
「その様にする、政治はだ」
 まさにそれはというのだ。
「その様に進めていくものだ」
「中傷や罵倒は気にせず」
「批判は受け入れて」
「成長もしつつですね」
「そうしながらですね」
「政策を進め実現させる、そして私の政策はな」 
 ジャバルはさらに言った。
「これまで言っている通りだ」
「アウトカースト層の革命ですね」
「我々がこのマウリアを統治する」
「最上位に立つのですね」
「カーストの上にな、カーストに虐げられたならだ」
 それならというのだ。
「我々はだ」
「そのカーストの上位に立つ」
「その様になりますね」
「まさにですね」
「これからは」
「そうなることが私の政策だ、その為にはあらゆる手は打つしだ」
 それにというのだ。
「必ず革命を実現させ我々はこの宇宙が存在し人類がその中にある限りだ」
「マウリアの上にある」
「カーストのさらに上に」
「真の意味でハリジャンになる」
「そうなりますね」
「穢れた者ではないのだ」
 決して、そうした言葉であった。ジャバルはヒンズー教で忌まれているこの穢れについて嫌悪を以て言葉に出した。
「決してな」
「穢れは清めれば払えます」
「生まれつき穢れているなぞ有り得ません」
「誰でも清めれば穢れは落ちます」
「そうなります」
「それが穢れだ」
 ヒンズー教で忌まれているものだというのだ。
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