第七百五十八話 偉いと思えるのはその一
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偉いと思えるのは
ダン達四人は煙草から麻薬そして餓鬼について話していっていた、そこにもう一人来たがそれはというと。
「あら、セーラじゃない」
「どうしたの?」
「今のお話ですが」
エイミーとジャッキーに応えて言ってきた。
「餓鬼のことですね」
「ええ、ちょっとね」
「昔いたっていう物凄い馬鹿のことから話しているけれど」
「その人のことは私も知っています」
セーラは二人に答えた。
「この目で見てもいます」
「この目で?まさか」
テンボはセーラのその言葉に眉を顰めさせた言った。
「千年以上前の人だぞ」
「タイムワープをしまして」
セーラはそれでと答えた。
「その人がいた頃の日本、天理教の教会に行きました」
「八条分教会にか」
「今あの教会はこの播磨星系にあり」
「学園の正門の前にあるな」
「はい、ですが」
それでもというのだ。
「かつては地球の日本にありましたね」
「神戸だったな」
ダンが教会のかつてあった場所のことを話した。
「俺達が暮らしている街と同じ名前だ」
「そうですね、元はです」
「その神戸が元だな」
「私達が今暮らしている神戸の」
「そうだな」
「その神戸にです」
千年前の地球のというのだ。
「タイムワープして行きまして」
「そいつを見たのか」
「まさに皆さんが言われる通りの」
そうしたというのだ。
「みっともないことこの上ない」
「そうした人だったか」
「行いや発言は全てです」
それこそというのだ。
「まさにです」
「その通りの奴か」
「そして今は」
「餓鬼になっているか」
「はい」
まさにというのだ。
「連合の仏教で言う餓鬼界に堕ちて」
「そうなってか」
「身体も餓鬼になり」
そうなり果ててというのだ。
「餓えと渇きに苦しんでいます」
「そうなっているか」
「常に」
「やっぱりそうなったか」
その話を聞いてだ、テンボは納得した顔と声で応えた。
「絶対にそうなっていると思ったが」
「予想出来ますね」
「そこまで浅ましく卑しい奴はな」
「餓鬼はどうして餓鬼になるか」
セーラハテンボに話した。
「それは食べものやお金に意地汚いからなると言われていますが」
「そうした行いを差せる浅ましさと卑しさか」
「そういったものがです」
「餓鬼にさせるか」
「美徳を備えず養わず」
そうしてというのだ。
「ただひたすらです」
「浅ましく卑しく生きるとか」
「謙虚、感謝、反省、恥、成長、そういったものが一切なく」
そうしてというのだ。
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