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神々の塔
第七十一話 龍神その九

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「もうな」
「そうよね」
「ほんまな」
 それこそというのだ。
「十メートル位なったら」
「人は一呑みね」
「大人しくてもな」
 そうした性質でもというのだ。
「大蛇にとって人はな」
「時として餌よね」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「気を付けるんや」
「ほんま下手すると一呑みね」
「僕等やと戦っても楽勝やが」 
 そうした大きさの大蛇でもというのだ。
「そやけどな」
「普通の人やとね」
「ほんまな」
 それこそというのだ。
「一呑みでや」
「終わりよね」
「そうなるわ、実際な」
「大蛇に一呑みってお話あるわね」
「意を割いたら出て来たとかな」
 その一呑みにされた人がというのだ。
「そうなるさかいな」
「要注意ね」
「そや、ただ百メートルになると」
 そこまでの大きさならというのだ。
「もう人はな」
「何でもないわね」
「ほぼ怪獣や」
 そこまで巨大ならというのだ。
「そうやさかいな」
「人を餌とさえね」
「思わんかもな」
「恐竜とか襲うわね」
「流石にドラゴンはわからへんが」 
 それでもというのだ。
「そやけどな」
「それでもよね」
「並の大きさやとや」
「人位やとね」
「小さ過ぎでな」  
 大蛇から見ればというのだ。
「そやさかいな」
「もうそれこそ目に入っても」
「何でもない」
「そう思うわね」
「そやからな」
「襲われへんわね」
「ああ、ただな」 
 芥川はこうも言った。
「動いただけでな」
「それに巻き込まれて」
「それでな」
「被害受けるわね」
「そこまで巨大やとな」
 全長百メートル程になればというのだ。
「もうな」
「怪獣ね」
「それこそな」
 まさにというのだ。
「相当なレベルのモンやないとな」
「戦えへんわね」
「レベル二十位やと」
 連合軍の将兵の平均レベルである、これ程のレベルであってこそ実戦に投入出来るというのが軍務大臣である中里の考えなのだ。
「相当な数と装備やないとな」
「戦えへんわね、ほんまに」
「百メートル位になるとな」
「ほんま怪獣ね」
「おるからな、この世界」
 中里は口を微妙なものにさせて言った。
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