第百三十二話 餓鬼にならないならその十五
[8]前話 [2]次話
「もうね」
「絶対によね」
「出来ないわよね」
「そうしたことは」
「言えないわね」
「いや、生活保護も」
理虹はあらためて言った。
「本当にね」
「ちゃんとした人が貰わないとね」
「変な人は却下」
「日本の国籍があったら貰える」
「日本のことだしね」
「そうしないとね」
「本当に今お話している人なんて」
かな恵に嫌悪に満ちた顔で話した。
「絶対にね」
「貰わない様にしないとね」
「何があっても」
「というか何でそんな人にあげるのかしらね」
「最初からね」
「無駄でしかないのに」
そうした輩に生活保護を渡してもというのだ。
「無駄に生きているだけで」
「害にしかならないから」
「それじゃあね」
「生活保護なんてね」
「言語道断で」
そうであってというのだ。
「本物の餓鬼になっても」
「お布施なんかしない」
「それで苦しんで」
そうしてというのだ。
「生まれ変わればいいのよ」
「本当にそうよね」
「そして生まれ変わったら」
その時はというと。
「世の中の役に立つ何かにね」
「生まれ変わればいいわね」
「人でなくとも」
それでもというのだ。
「牛や馬なりにね」
「生まれ変わればいいわね」
「正直餓鬼よりもね」
この存在よりもというのだ。
「牛や馬の方がね」
「いいわよね」
「同じ命だからね」
「人と同じくね」
「真面目に生きている」
そうしたというのだ。
「立派な命よ」
「そうよね」
「けれど餓鬼は浅ましく生きているから」
「また違うからね」
「もう助けないで」
「誰も全くね」
「それで餓鬼として苦しみ抜いて」
そうしてというのだ。
「それからね」
「新しい人生でやり直すべきよね」
「本当にそう思うわ」
こうしたことを言った、そしてだった。
運動会の競技をさらに観ていった、そのうえで全体の創作ダンスにも参加したがかな恵はそのダンスの後で鳴海に言われたのだった。
第百三十二話 完
2024・5・1
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ