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Fate/WizarDragonknight
写真立て
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に繋げる。手を突っ込み、部屋に安置してある指輪の箱を取り出した。

「おおっとと……」

 ハルトが胸に抱えるほどの大きさの箱。上蓋を外し、中にいた使い魔(バイオレットゴ―レム)に「ちょっとごめんよ」と一声かけてから、その中を手探りで漁り出す。

「えっと、確かここにしまって……あ、あった」

 ハルトは目当ての指輪を探し当て、ゴーレムごと箱を魔法陣の中へ戻す。

「じゃあ、これ。結梨ちゃんにあげる」

 それは、先日シストの時に用いた指輪だった。結局ゴールできなかったハルトは、それを持ち帰ることになり、もう日の目を浴びることはないと思っていたただの綺麗なだけの指輪。それを、結梨の中指に付けた。

「わああああああああっ!」

 目を輝かせた結梨は、ピョンピョンとはねている。
 結梨が付けているルビーの指輪に近い形のそれを見下ろしながら、教授は尋ねた。

「いいのですか? 君の魔法にとっては大事なものではないのですか?」
「あれは以前作った失敗作です。持ってても問題ないですよ」
「おや、おや。ありがとうございます。結梨。松菜さんにお礼を言ってください」
「ありがとうお兄ちゃん!」

 眩い笑顔に一瞬立ち眩みを覚えながら、ハルトは今度こそ書類を片付けようと足を向けた。
 その間、ハルトは結局一人で書類整理に動くことになった。

「……やっぱり上から取るしかないか」
『コネクト プリーズ』

 空間湾曲の指輪を使い、ハルトは手元に、書類の束の最上部に通じる魔法陣を作り出す。魔法陣を経由し、少しずつ書類が地上に下ろされていく。

「えっと、レポートに……論文発表の招待状……あらゆるジャンルが雑多に混じりすぎでは?」
「君の魔法は、例えば無から有を作り上げることはできるのですか?」

 ハルトのぼやきに全く反応することなく、教授がウィザードライバーを見下ろしながら尋ねた。
 ハルトは手を止めることなく、「どういうことですか?」と聞き返した。

「虚無の空間から物質を作り上げる……質量保存の法則等に囚われない現象を引き起こせるのですか?」

 聞き慣れない単語にハルトは一瞬困惑するが、すぐさまえりかがハルトへ耳打ちした。

「つまり、魔法は何でもできるものなんですか? 例えば、何もないこの手元に、本とかペンとかを作れるのか、ってことです。蒼井も気になります!」
「そうは言われてもな……俺の魔力を、指輪を通じて出しているってことしか……コネクトだって、出現しているように見えますけど、あれは魔法陣を別の場所に繋げているだけです。そもそも、このウィザードライバーも、貰った物なんです」
「もらい物ですか」

 教授は興味深そうにハルトの腰に付いているベルトを覗き込む。ハルトの「だから
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