第40話
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始するとニナが端末に映った。
「お疲れ様です、アークライドさん。サルバッドにはもう到着されたみたいですね?」
「アンタか。ああ、今朝方滞りなくな。」
「ふふ、長旅お疲れ様でした。少し早いんですが、私達も先ほど定期飛行船で現地入りしまして。」
「そうか、ようやく依頼の話ができそうだな。すぐに向かった方がいいか?」
「いえ、急がなくても正午までならいつでも大丈夫です。こちらも荷物の整理などを――――――」
「…………ねぇニナ、あたしの衣装ケースの鍵とか知らないかな?」
(ん…………?)
ヴァンがニナと通信をしていると通信先で別の女性の声が聞こえ、声に聞き覚えがあるヴァンは眉を顰めた。
「もう、知るわけないでしょう?――――――すみません、それではホテルでお待ちしていますね。」
「ああ、またな。」
「あ、ニナさんからですか?」
ヴァンがニナとの通信を終えるとアニエスがヴァンに通信相手を確認した。
「ああ、現地入りしたらしい。折を見てアルジュメイラホテルに行くか。(しかしさっきの声…………)」
「って待って、ニナって…………もしかしてニナ・フェンリィのこと?まさか知り合いなの、お兄さんたち!?」
ヴァンが通信先から聞こえてきた別の女性の声について考えている中シャヒーナは興味津々の様子でヴァン達にニナとの関係を尋ねた。
「えっと…………」
「ふふ、すみません。妹は導力映画の大ファンなんです。歓楽街のスクリーンでたまに無料公開していることもあって…………今回の映画祭の話が決まってからずっと楽しみにしてたみたいで。」
フェリが答えを濁している中サァラは苦笑しながらシャヒーナがニナに興味津々な様子を見せたことについて説明した。
「そんなの当然だよ〜!ニナだけじゃなくて沢山の女優さんや監督さんたちも来るんだよっ!?え、もしかしてこれからニナに会うの?いいないいな、羨まし〜いっ!!」
「あはは………………もし頼めそうだったらサインをもらってきましょうか?」
ニナと会うことを羨ましがっている様子のシャヒーナを見て苦笑したアニエスはある申し出をした。
「ホント!?」
「まあ、それくらいは快くOKしてくれそうだな。」
「やった〜!!お兄さんたち大好き!もう絶対オジさんなんて言わないからね!」
「だから気を使わなくていいっ!」
「ククク…………もう諦めろや。」
無邪気に喜びながら自分に対して気を使っているシャヒーナにヴァンは声を上げて指摘し、その様子を見たアーロンは口元に笑みを浮かべながらヴァンに指摘した。
「すみません…………お願いできれば。それと本当にお世話になってしまって。」
「ま、俺達も
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