第40話
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スは複雑そうな表情で推測し、真剣な表情でアニエスの推測を補足したヴァンはニナからの依頼内容について思い返した。
「えっと…………?」
一方事情がわからないサァラは不思議そうな表情でヴァンを見つめ
「いや、こっちの話さ。」
サァラに見つめられたヴァンは話を誤魔化した。
「ねーねー、それにしてもさっきのみんなの動き、凄かったね!フェリは動きが全然見えなかったし、お兄さんたちも機敏に動いてて…………!そうだ、もしよかったら滞在中に踊りを覚える気はない?フェリはあたしが、アニエスさんはサァラ姉が教えるし!」
「ちょ、ちょっとシャヒーナ…………?」
「あの伝統舞踊ですか…………ちょっと興味がありますねっ。」
「ふふ、本当に綺麗で凄かったですし…………あれはどういった踊りなんですか?」
シャヒーナの提案にサァラが困惑している中フェリは興味ありげな様子を見せ、アニエスは踊りについて尋ねた。
「その、うちは代々踊り子の家計でして、母から教わったものなんです。伝統を残していくという意味でも教えること自体は問題ないんですが…………そうですね、折角のご縁ですし簡単なものでしたらお教えしましょうか?」
「わぁ…………仕事の方が片付いてきたらぜひっ。」
「ふふ、それじゃあ私も…………ついていけるかわかりませんけど。」
「ふむ…………剣舞にも応用できそうだし俺も習ってみんのもアリかもな。」
サァラの申し出にフェリとアニエスがそれぞれ興味ありげな様子で頷いている中アーロンは考え込みながら自分も便乗することを前向きに考えていた。
「ええっ、そんなのやってるの?あ、でもお兄さんなら確かにこの衣装も着こなせちゃうかも!」
アーロンが剣舞をやっていることに目を丸くしたシャヒーナはある推測をした。
「ハン…………?ああ、そんくらい余裕だろ♪」
(まあ、煌都でも女形をしての踊りの経験があるアーロンなら、女装しても違和感ないでしょうね…………)
(フフ、衣装も大胆だから観客達は普段以上に魅せられるのじゃないかしら♪)
(そ、そういえばその衣装を…………ど、どうしましょうっ…………?)
「えへへ、楽しみですねっ。」
シャヒーナの推測を聞いて女装する事を悟ったアーロンは口元に笑みを浮かべ、その様子を見守っていたマルティーナは苦笑し、ユエファはからかいの表情で呟き、姉妹の踊り子としての衣装の大胆さを改めて確認したアニエスが頬を赤らめている中、フェリは無邪気な笑みを浮かべた。
「…………やれやれ、マジで仕事を忘れちまいそうな勢いだな。」
仲間たちの様子をヴァンが苦笑しながら見守っているとザイファに通信の音がし、ザイファを取り出して通信を開
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