第40話
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
減・に・し・て・下・さ・い」
怒りの声を上げたフェリが二人の姉妹の手を掴んでいる観光客達の手を捻り上げた。
「ぎぃっ!?」
「あだだだだっ…………!」
フェリに腕を捻り上げられた観光客達は悲鳴を上げ
「大丈夫ですか…………!」
アニエスは姉妹に駆け寄って姉妹に声をかけた。
「え、ええ…………」
「もう、なんなのー!?」
「な、なんだこのガキども…………!おい何してる、コイツらを――――――!?」
フェリに腕を捻り上げられ続けている傲慢そうな観光客が黒服に指示をしようとしたが、ある光景――――――ヴァンとアーロンによってそれぞれ動けなくなった黒服たちを目にすると絶句した。
「…………ぐ、かっ…………!」
「う、動けない…………!?」
「フン、猟兵崩れってとこか?」
「大変だなァ、アホに雇われると。」
それぞれ呻き声を上げている黒服達の正体をヴァンは分析し、アーロンは苦笑しながら黒服達に憐みの言葉をかけた。
「な、な、な…………!」
自慢のボディーガード達がなすすべもなくヴァンとアーロンによって無力化されている様子に裕福そうな観光客は口をパクパクさせた。
「―――――で、どうするんだ?随分いい部屋を取ってるみたいだが。」
「そこで映画祭までの3日間、ベッドで寝たきりになるかよ…………?」
「―――――何かありましたか!?」
「ッ…………」
ヴァンとアーロンの言葉に傲慢そうな観光客が息をのんだその時遊撃士達がその場に駆け付けた。
「ゆ、遊撃士まで…………!?」
「クソ…………!せ、せっかくこんな貧乏くさい場所に来てやったのに!てめぇら、次会ったらただじゃおかねぇからな!」
遊撃士達の登場に形勢の不利を悟った観光客達は捨て台詞を吐いて黒服達と共に走り去った。
「ハン、こっちの台詞だろうが。」
「すげーな、兄ちゃんたち!」
「スカっとしたぜ、やるじゃねえか!」
捨て台詞を吐いた観光客達に対してアーロンが鼻を鳴らして不敵な笑みを浮かべると住民達がヴァン達を称え
「ふう…………すみません、目立っちゃいましたね。」
「ふふ、結果オーライですよ。」
「やれやれ…………お前さんたち、怪我はねぇか?」
自分達が目立ってしまったことに溜息を吐いたフェリの言葉にアニエスは苦笑しながら答え、ヴァンは溜息を吐いた後姉妹に声をかけた。
「う、うん…………!」
「助かりました…………!」
「…………大丈夫そうだな。」
「ふむ、しかし彼らはジン殿から聞いた…………」
その後、観客達は姉妹におひねりを渡して解散し…………遊撃士達も巡回に戻って
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ