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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第40話
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興味を抱いたヴァン達は姉妹に近づいて姉妹の踊りと演奏を見始めた。

(へえ…………?)

(前に見たのよりもずっと…………)

(惹きこまれちゃいますね…………)

褐色の娘の踊りの動きを目にしたアーロンは感心し、フェリとアニエスは惹きこまれていた。その後褐色の姉妹が交替で踊りと演奏を終えると観客達は大喝采を上げた。



「ヒューッ、いいぞー!!」

「素敵だったわ…………!」

(はぁ、夢の中にいたみたいな………)

(完全にあの子たちの世界に入り込んじまってえたな。)

(中東の舞踊か…………小娘どもの癖に魅せやがるな。)

観客達が歓声を上げている中アニエスとヴァン、アーロンは観客達やフェリのようにそれぞれ拍手をしながら姉妹の踊りと演奏についての感想を口にした。

「―――いや〜、大したモンだねぇ。」

「え……」

その時気取った声が姉妹に声をかけ、その様子にフェリが呆けている中裕福そうな観光客の何人かが姉妹に近づいて姉妹のおひねり入れにミラの万札を置いた。

「え、えっと…………?」

「わっ、こんなにいいのー!?」

おひねりに万札を置かれた褐色の娘が戸惑っている中、褐色の少女は無邪気な笑みを浮かべた。



「いいっていいって。ボクら君たちを気に入っちゃってさー。」

「ちょっと付き合ってもらうぜ。歓楽街にいい部屋とってるからよ。」

「へっ………ちょ、なに言ってんのさー!?」

「…………あの、今は興行中ですので………」

傲慢そうな観客の命令に褐色の少女は呆けた後真剣な表情で反論し、褐色の娘は遠慮気味な様子で命令を断ろうとした。

「あれ、まだミラが足りないって?」

「わかったわかった、いいからとにかく一緒に来いよ。」

しかし観光客達は娘の言葉を軽く流してそれぞれ褐色の姉妹の腕を強く掴んで無理矢理連れて行こうとした。



「いたっ………は、放してよー!」

「っ…………シャヒーナ!」

「おい、なんだよお前ら!?」

「ふざけんなコラー!!」

「その汚い手を放しやが――――――」

姉妹達を無理矢理連れていこうとする傲慢な観光客達を目にした住民達が怒りの表情を浮かべて観光客達に声を上げたその時観光客達のボディーガードらしき黒服の男達が住民たちの前を阻んだ。

「ひっ………!?」

男達に威圧された住民は悲鳴を上げ

「へぇ、現地民ごときがボクたちにそんなこと言ってもいいのかな〜?」

「ハッ、とっとと散りやが――――――」

その様子を目にした裕福そうな観光客は勝ち誇った笑みを浮かべ、傲慢そうな観光客が鼻を鳴らして住民たちに散るように指示をしかけたその時

「い・い・加・
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