暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第八十一話 大教会でも一緒その二十八

[8]前話 [2]次話
「一度一緒にね」
「そうですか、じゃあ今度」
「機会があったらね」
「機会は作るものだよ」
 ここで次郎さんが言われました。
「その人がよかったら回廊でどうかな」
「回廊ひのきしんですか」
「阿波野君毎日みたいにしてるしね」
「今日もおぢばに帰ったらやらせてもらいます」
 新一君は笑ってでした、次郎さんに答えました。
「時間ありますし」
「夕方にだね」
「やらせてもらって」
 そうしてというのです。
「それから家に帰ります」
「そうするのね」
「はい、じゃあ今度ですね」

「ええ、長池先輩とね」
 新一君にちゃんと言いました。
「ひのきしんしてね」
「そうさせてもらいます」
「ええ、いいわね」
 私はさらに言いました。
「くれぐれもよ」
「あの人に悪いことはですね」
「言わないでね」
「それは絶対ですね」
「どうしても先輩は嫌いよね」
「上に超が付く位に」
「そうよね」 
 その嫌い方はよくわかります。
「それでもね」
「好き嫌い抜きにしてね」
「ひのきしんですね」
「欲を忘れてっていうでしょ」
 おみちの歌の一節です、欲を忘れてひのきしんと歌います。
「それはね」
「好き嫌いもですか」
「忘れてね」 
 そうしてです。
「一緒にいさんでいってね」
「先輩が言われるなら」 
 新一君は素直に応えてくれました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ