第十二幕その九
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「これがね」
「そうだったんだ」
「あんた達が旅行に行っている間にね」
「パーティーの準備をしていて」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「お芝居の練習もね」
「していたんだね」
「そうなのよ」
こうモジャボロにお話しました。
「つぎはぎ娘達はね」
「そうだったんだね」
「いや、まさかのサプライズだよ」
モジャボロの弟さんは海老や烏賊や貝が葱やキャベツと一緒に入っているソース焼きそばを食べつつ言いました。
「そんな準備していたなんてね」
「その準備をするのもね」
ハンクは新鮮な牧草を食べながら言ってきました。
「やっぱりね」
「パーティーだね」
「パーティーは準備が大事だね」
「うん」
弟さんはその通りだと答えました。
「本当にね」
「そうだね、だからね」
「皆丁寧に準備をして」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「今ね」
「お芝居をするんだね」
「練習してきてね」
「そうなんだね」
「じゃあ観ようね」
「それではね」
「さて、どんなお芝居か」
教授はお豆腐のサラダを食べつつ言いました、お豆腐の白とレタスやセロリの緑にトマトの白小さなコーンの黄色でとても奇麗です。
「楽しみだね」
「そうだね」
トトはスペアリブを食べつつ応えました。
「一体どんなお芝居か」
「既存のものか新作か」
「そのこともだね」
「楽しみにして」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「観ようね」
「そうしようね」
こうしたお話をしてお芝居を待ちます、そしてです。
お芝居がはじまりました、何とおばさんとおじさんが主役のお芝居で。
おばさんはつぎはぎ娘、おじさんはジャックが演じてドロシーはポリクロームでした、トトはガラスの猫で。
かかしと樵は本人で臆病ライオンは木挽きの馬でした、皆で歌って踊りながらお芝居をするミュージカルでした。
そのミュージカルを観てです、おばさんとおじさんはまた言いました。
「皆が私達のお家に来てくれて」
「そしてプレゼントをしてくれるんだね」
「また私達ね」
「わし等のことだね」
「脚本を書かせて頂きました」
ジュリアがお二人のところに来て言ってきました。
「実はボームさんに小説や脚本のことを教わっていまして」
「そうしたものを書いているの」
「そうなんだね」
「はい、そうしていまして」
それでというのです。
「私はです」
「そうしたことをしているんだ」
「そうなのね」
「はい、そして」
そのうえでというのです。
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