第25話:夢の終焉……
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「お前はウンコセインに洗脳されている」
「……そっ……か」
意外な反応だった。
てっきり事実を否定されると思っていた。
彼女は苦笑してから悲しそうな色を浮かべる。もしかすると彼女の中でも引っかかっていたのだろうか。
いや、そうあって当然だ。
洗脳状態にあったとしても過去の記憶が消える訳ではない。必ず違和感はある筈だ。
「アタシさ、セインの事が好きなんだ。でもこの感情はどこかおかしくて、思考もどこかおかしくて、おかしい事だらけなんだ。以前は……好きな人を好きでいられた筈なのにさ」
ぽたぽた、彼女の目から滴がこぼれる。滴が落ちた右手には……婚約指輪の様な汚れが嵌められていた。
彼女の姿を見ていると血管が切れそうな気がした。
今日ほど……ノノの奴に出逢うまでレベル上限が7しかなかったかつての私を恨み呪った事は無い。あの時の私は、吐き気がする程の鈍感なクソ野郎だ。
隣にいるツキツバの怒りを感じる。
この女の、戦士としての矜持を!尊厳を!心を!死に方すら汚した!
誇り高い戦死を欲しがってるツキツバが怒るのも無理は無い!
ノノの奴には悪いが……今のツキツバなら、そして今の私なら、躊躇無くあのウンコセインを殺せる!そしてその行為に罪悪感は無い!
「……ノノ殿の夢は、どうなるのですか?」
私は……即答する事が出来ない。
「セイン殿が率いる白ノ牙の一員となって、セイン殿と共に魔王を倒して……そんなノノ殿の夢はどうなります?」
「それ……訊きます?」
本当なら、「ノノの奴が本物のウンコセインに出遭ったら、その時点でこの女の事がノノの奴にバレる!」と言うべき場面だったが……
……言えなかった。言いたかったのに……
「某……言う程無敵ではなかった様ですな?」
「……どう言う意味だ?」
いや、意味は解っている。
つまり、ツキツバはこの女を見殺しにする程弱いと主張しているのだ。
だとすると、私も弱い事になる。
「これだけ弱い某なら……いずれ必ず誉高い戦死を成し遂げられる筈では?」
「……やめてよ。ツキツバまでいなくなったら、誰がウンコセインからノノの奴を護る?」
ツキツバが咄嗟に聖剣を鞘から抜こうとした。
だがしばらくの静寂ののち……抜かなかった。
「こいつを……お前と戦って死んだ事にする心算か?」
「気付かなきゃ……意味は在りませぬ。こんな夢見心地の者を斬っても、刀の汚れになるだけです」
彼女達の姿を見ていると……血管が切れそうな気がした!
めぐみんperspective
セツナがノノを無理矢理例の女性が入院している部屋に連れ込んだ。
「ふざけるな嘘吐き!もう貴様には騙されないぞ!」
「お前を騙しているのはウンコセインだ!現実を視ろ!」
セツナがノノを無理矢理椅子
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