恋愛の作法「告白編」
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
(グランバニア城:中庭)
ルディーSIDE
「あぁ……! あの白饅頭な。知ってるよスノウに告白してたなぁ」
正直言って驚かない。
もしかしたらそうなんじゃ無いのかなぁとか少しは考えてたからね。
「でも……だとしたら何で放置してるんですか?」
「スノウが放置してるから……僕が介入しちゃ拙いでしょ?」
「ほ、放置の方が拙くないですか!? 暴走しちゃう……かも……?」
「そう? 一応スノウもエルフ族で戦うと強いよ」
「……た、確かに強いかもしれませんけども」
「お前がスノウの事を心配してくれるのは嬉しいけど、誰が誰を好きになり、如何様に告白しようがそれは各個人の自由だ。勿論お前は知らないだろうから教えちゃうけど、“親友”の“幼馴染みである彼女”を“NTR”のは駄目だよ(笑)」
「ムカつく! はぁ〜……勉強になりますねぇ!!」
言われると思ったよ!
「では今回は対象がビアンカ様で無くスノウ教授だったから放置した……と言う事ですよね?」
「ちょっと違うな」
「ほほぅ? どう違うのですか!」
対象によって対応を変えるって事ではないのですか!?
「僕もスノウの事は大好きだからね……あの白饅頭に心移りされない様にスノウとの仲を充実させる努力をしてるよ。具体的な内容は秘密だけどね(笑)」
「では僕は、リュカ様達の事を気にしないでマル君と友達付き合いを続けても大丈夫なんですね?」
「当たり前じゃないか! そんな事を気にするなんて……らしくないなぁ(笑) 仕事に利用すれば良いじゃんか」
「……『仕事』とは?」
突然のお言葉に聞き直してしまう……が、
「ん? 何でもないよ」
とだけ返された。
くっ……何処まで知られているのか解らないのが如何にも厄介だ!
「でも……これも見た目での判断になるんだけど、アイツって友達とか居なさそうだよなぁ。それとも情報収集に困らない程、アイツの周りには友達集かりが出来てるの?」
「……お、仰る通りマル君は友達が居ませんよ。でも凄く良い奴なんですよ! 時折何を言ってるのか解らない話をしますけど、落ち着いて聞き直せば嫌な顔一つせずに何度でも話をしてくれるし、興味のない話だと告げれば怒らずに話題を変えてくれます」
「ふ〜ん……純粋に友達付き合いしてるんだ」
「してますよ。そんなに不思議ですか!?」
長時間に及ぶ会話などは確かに疲れるけど、知識量は豊富で勉強になるんだよね。
「アイツさスノウの授業を半年くらい受けてから好きになっていったらしいんだ」
「詳しいんですね?」
「本人がそう報告してからスノウに告白したからね」
「それ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ