恋愛の作法「告白編」
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丈夫……そんなエルフに惚れちゃって?』と……」
「もうマル君にチャンスは無いよって宣告されてる様にしか聞こえなかったけど?」
「そうかなぁ? 俺には『リュー君さんの次に好き』って聞こえたけど……?」
「し、思考回路がお花畑すぎて僕には付いていけないなぁ!」
「そんな事無いよ……ルディー君の考え方が固いだけだよぉ(笑)」
色んな人に僕は“思考が柔らかい”と言われる事はあったが、固いと言われたのは初めてだ。
「考えてもみてよ……」
何を考えれば良いのかな?
「スノウ教授はエルフ族」
言われるまでも無く解ってますけどぉ?
「エルフ族ってのは、俺等人間族よりも遙かに長寿だ」
そうだね……スノウさんだって現在何歳なのか……?
女性の年齢を推測するのは失礼だったかな?
「まず間違いなくスノウ教授はリュー君さんより長く生きる」
「うん。言葉に気をつけようね……この国だから許されてるけど、王様の死期を口に出すのは不敬罪になる国が殆どだからね。それは解っててよ……ね!」
怖ぁ……コイツ怖ぁ!
「……まぁ、兎も角! 誰にだって寿命が来るって事さ」
「その通りだけど、それと僕の思考が固いのと……因果関係が解らないんだけど?」
何が言いたいのか相変わらず解らない。
「だからね、スノウ教授が好きなリュー君さんが居なくなっても、長寿のスノウ教授は存在する。そうしたら次は俺の出番って事だろ!」
「……君は……エルフ族だったかな?」
「俺? いいや、人間だけど?」
「……君は……不老不死の研究をして、それを成功させたのかな?」
「そんな研究はしてないし、してない以上成功だってしてないけども?」
「じゃぁ……エルフ族所スノウさんより早く死ぬよね?」
「あぁ……エルフ族には敵わないな」
「……それは、人間族のリュカ様より長生き出来れば、その次の段階であるって事?」
「それ以外に無いだろう(笑) だって俺はまだ21歳になったばかり」
「まぁリュカ様は……何歳なんだろう? 僕の父さんと同年代なハズだけど?」
「スノウ教授には悪いけど、俺は彼女が愛した人の死を喜ぶつもりだ!」
「あぁぁぁ……拙い、まずい、マズい!!! その発言は拙いよマル君! 取り消して! 今すぐ取り消そう! 僕しか訊いてないけど、僕にも、この場に居ない色んな人に対しても取り消して、リュカ様のご長寿を願ってるって言おう! ね! さぁ!!」
「わ、解ったよぅ……俺はただ、リュー君さんが即日他界する事を望んではいないです! あくまでも、何らかの事情で俺よりも先に冥界へ旅立たれた場合のみ喜ぶって言ってしまっただけです! リュー君さんの死を期待してないし、望んでもいません」
怖ぁ……コイツ怖ぁ!
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