恋愛の作法「恋文編」
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があり、年上で魔技高校出身者という接点の無いマル君と友達になったのですが……
彼は今……というより、結構以前から恋をしており、その事で思い悩んでいるのです。
色恋事なのでその道の師匠であるリュカ様に相談しようとも思ったのですが、ちょっと色々とあってリュカ様に相談しにくい精神状況にあるので、今回は遠慮してしまいました。
それで今に至るのですが、正直マル君の恋愛相談に首を突っ込むべきでは無かったと後悔をしております。
と言うのも、今初めて知ったのですがマル君が恋している相手がヤバいって事に気付かされまして……
目の前に置かれた恋文という別名を授かってる書類の束の先頭部分に、お相手様の名前を明記してあるのですが、そこには『スノウ・ホワイト様』と書かれておりました。
あれぇ〜……この人僕知ってるよぉ〜……
確かぁ〜この国の王様のお妾さんじゃなかったけかなぁ?
確かぁ〜……
スノウさんもピエールさんも、ご自身がリュカ様のお妾である事は秘密にはしてないと思ったけど……
マル君は知らないのかなぁ?
「あ、あのさぁマル君……き、君が好きになってる、この……スノウさんってさ……」
「あ、うん。結構な有名人だから、ルディー君も知ってると思うけど魔技高校で教鞭を執っているエルフ族の女性だよ。『ヒャド』系と呼ばれる冷気系統の魔法や技術に詳しい才女なんだよ!」
はいアウト!
色々な意味で駄目でしょ!
マル君には解らないのかなぁ?
「マル君さぁ……このスノウさんが王様の愛人だって解ってる?」
「解ってるよ。でもさ、人を好きになるのに理屈じゃ無い。そう色々な人が言ってる事だし、俺も同感なんだ。だから明確に駄目だと解るまでは諦めないでスノウ教授にラブコールを送り続けるつもりさ」
誰かの愛人って事態が明確に駄目な理由にはならないモノかね?
「如何やら君には女子の素晴らしさを理解出来て無い様子だな」
そんな事は無い! 僕の方がマル君より面識があるからね……
でも如何するか……
スノウ教授に僕の立場を説明しといて、僕がルドマン最高商評議会議長の孫である事は秘密にしてもらえる様に……
その為にはリュカ様にマル君の事を伝えて……
あれぇ〜? これってリュカ様は既に存じている出来事なのかなぁ?
言っちゃぁ状況が拙くなったりしない?
まぁリュカ様だから、『俺の女に手を出すな!』とか言って死刑にしたりはしないだろうけど、周囲からの反応は冷ややかなモノになる。
そう言えばマル君
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