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リュカ伝の外伝
恋愛の作法「恋文編」
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(ミニ)(ハンマー)魔道結晶(バッテリー)が完全に無くなり、仕方なく僕は魔道車(まどうしゃ)を降りて一番近いコンビニ(魔道結晶(バッテリー)取扱店)に傘を差して向かったんだ。

だけどその店には現在魔道結晶(バッテリー)の在庫が限られていた。
無いワケじゃないんだけど、魔道車(まどうしゃ)用の大きいサイズの魔道結晶(バッテリー)が品切れになっており、在るのは小型の家庭用機器に使用する物ばかりでした。

それでも多少の充填は出来るし、もう少し先の店に行けば売ってるだろうから、別に絶望する必要は無いんだよ。
面倒くさいって気持ち全開で、他の店に行こうとしたんだけど……
そこで現れたのが(マルティン・ゴライヤー)君。

同じ店に居たらしく僕と店員さんの会話を聞いていた(故意にでは無く聞こえてただけ)みたい。
彼なりの善意からだろうが困ってる人(僕の事)を助けようと話しかけてきた。
話しかけられた僕は、かなり戸惑ったけどね。

他人(ひと)を容姿で判断するのは如何なモノかと僕も思うけど、彼の容姿は初見では強烈に映る……
一言で言うと『真っ白キングスライム』って感じ?
声をかけられて振り向いた瞬間に思わず『うおっ!』って声が出てしまったからね。

でも本人は何時もの事の様で気にする事無く笑顔で居てくれた。
本当に良い人なんですよ。
これだけでも彼の良い人っぷりが窺えます。

そんなマル君(マルティン)ですが僕の話を聞いて、僕の(ミニ)(ハンマー)に自分が魔力(エネルギー)を充填すると提案してくれました。
しかも無料(ただ)で……

流石に悪いから、そのコンビニで何か欲しい物を奢りますって言ったんだけど、そう言うつもりで話しかけたのでは無いから、気を遣わないでくれって言われて……
でも僕だって引けない。

何かお礼はしたいから、別に形ある物で無くても良いから言ってくれって頼んだんです。
そうしたら少しの間考えて……
『じゃぁ君((ルディー)の事)の魔道車(まどうしゃ)に乗せてくれ』
と言ってきた。

最初は運転したいのかなと思い、『免許(魔道車運転免許証)はありますよね?』と訊いたんだけど、如何(どう)やら運転をしたいんじゃ無くて、まだ乗った事無いから運転手としてではなく同乗者として魔道車(まどうしゃ)に乗りたいって意味でした。

更に具体的には、マル君(マルティン)の家はここから少しの所にあるのだけど、魔道車(まどうしゃ)で送って欲しいとの事だ。
本当に直ぐそこ……徒歩2〜3分の場所だった。

でも魔道車(まどうしゃ)に初めて乗るので、敢えて少し別のとこまでドライブをして帰りました……10〜15分のドライブでしたけど。
こんな事
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